【不登校支援】なぜ不登校の子どもたちにマインドフルネスをすすめるのか

マインドフルネス

こんにちは ツナカン です。

公認心理師として

不登校のお子さんや

子育てに悩む親御さん

学校の先生方

の応援をしています。

 

私は不登校になった子が通う適応指導教室でカウンセラーをしています。
【不登校】不登校の子どもの支援機関「適応指導教室」はこんなところ

 

そこでの支援に

・マインドフルネス

・マインドフルネスを取り入れた心理療法

のエッセンスを取り入れています。

 

その結果

これまでやる気のなかったお子さんがやる気を出してくれたり

新しいチャレンジをしてくれたりするようになりました。

 

今回は

なぜ不登校のお子さんに対してマインドフルネスをすすめるのか

について記事を書いています。

この記事はこんな方にオススメです

 

子どもが不登校になってしまった

子どもが不登校になりそう

 

 

不登校です

学校に行きたくない

 

 

また不登校を支援している方の方にもお役に立つと思います。

 

 

 

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不登校の子になぜマインドフルネスをすすめるのか

マインドフルネスが子どもたちにうまくフィットすると

 

考えすぎなくなる

避けてきたことに挑戦しようとする

 

ということが起きます。

 

さらにそこから学校に行く回数が増えたり

テストの点数が伸びた子もいます。

 

これはもちろん、私の力というより子どもが持っている本来の力なのですが

どんな風に子どもたちと向き合うかによって

子どもたちが力を発揮するかどうかは変わります。

 

どのようなスタンスで向き合っているのかは以下の通りです

 

将来志向

イメージ(言葉)より体験を重視する

行動志向

このような私のスタンスを前提に

マインドフルネスが

不登校のお子さんになぜマインドフルネスをすすめるのかを解説します。

 

 

将来志向

子どもたちはそれぞれの理由・事情で適応指導教室にやってきます。

その中には,大きな挫折感や,あきらめをもって通う子もいます。

そうした経験の中で将来に対して希望を失う子もいます。

あるいは、そこまででなくても将来について

じっくり考えたこともないという子もいます。

 

こうした子どもたちは将来を思い描くことで

持っていた力を発揮しやすくなります。

 

目標や価値がはっきりしていて具体的であれば

力を集中させやすくなるのです。

 

例え小さな水滴であったとしても一カ所に集中すれば

石を砕く力を持つのと同じことです。

 

ですから適応指導教室に通ってもらいながら

子どもたちが歩んでいきたい人生や

なりたいものなどについて話し合います。

 

その中で

それぞれのお子さんにとっての“学校に行く意味“

を考えていきます。

 

適応指導教室の中には

学校に行くことを目標・目的に支援してしまう場所もあるようですが

私の観点からすれば

 

学校に行けるようになるのはオマケ

 

です。

 

ですからお子さんが学校に戻るのを願っている

親御さんや先生にとっては期待にそえないこともあるのです。

 

 

イメージ(言葉)より体験を重視する

マインドフルネスでは体験することに価値をおいています

 

不登校のお子さんたちは

多くの場合,学校に強い恐怖感や嫌な感じを抱えています。

それは自然なことですし,少なくない部分で事実です。

しかしこうしたイメージは,イラストのように言葉を介して作られたものです。

(言葉によって体が反応する現象については下の記事を参照してください。)

【簡単解説】マインドフルネスはなぜ効果を持つのか【体験付き】

 

言いかえると

学校が子どもたちを不快にさせる機能を持っている

ということなのです。

 

残念ながら一度でもこうしたことを学んでしまったら

一生消えることはありません。

 

ですから,不登校のお子さんとは

学校が持つ機能について話し合います。
(最初は言葉を使うのです)

 

しかし一度でも,短時間でも学校に行ってみると

イラストのように別の印象を持ってくれることがあります。

 

つまり

 

体験したからこそ学校のちがう面が見える

 

のです。

 

これはマインドフルネス瞑想・坐禅と同じで

頭の中で色々考えていることは

それはそれとして流れていくのを観察し

今この瞬間をひたすら体験しようとすることに通じるのです。

 

私たちが無理やり学校に行かせたりすることはしませんが

お子さん自身が学校に行く必要性を感じているのであれば

一瞬でも,一歩でも学校に行ってみることを提案します。

また一緒につきそうこともあります。

 

 

行動志向

お子さんが不登校になると

保護者や支援者は

どうして?

と,つい原因探しをしてしまいがちです。

 

それが必要な場面もあります。

 

しかしそこに限られたエネルギーや時間を注いでしまうと

次のステップに移る機会を逃してしまいます。

 

ですから,子どもたちには共感的に接しながらも

今から何をする?

“今まで,できるけどやってこなかったこと”をしよう

 

と問いかけます。

 

これを決めるときには

子どもたちが自分で決めるペースや方法を最大限尊重します。

それから後は定期的に目標への進み具合を確認していきます。

 

これも固く・小さくなってしまった子どもたちの心を

少しずつ柔らかくしていくための声かけの方法の1つです。

 

 

 

マインドフルに不登校と向き合ったお子さんの例

最後にマインドフルに不登校と向き合ったお子さんについてお示しします。

なお,事例については実際の複数の事例を参考にしながら合成した架空のケースです。

私自身の対応についてはできる限り事実に即したものにしています。

そのお子さんは剣道部で,部活にはたいへん熱心でした。

しかし,けがをきっかけに部活を休まざるをえなくなりました。

 

もともと熱心だったが故に

クラスメートの気持ちに気づけないところもありました。

部活で活躍できなくなったことをきっかけに

しだいにクラスでの居場所を失いました。

それから不登校になりました。

 

私は彼女との普段の関わりの中で

部活の終わりに黙想があることを聞いていました。

その際,彼女は

 

「頭の中で音楽が聞こえたことがあった。でもそのままにしていると消えていた。」

 

と話していました。

 

私との何回目かの面接の中で

学校に対する不安が語られました。

私はその不安を1つずつホワイトボードに書き出しました。

 

 

それから

「これらは全部,黙想の時に頭の中に流れていた音楽だよ」

 

と伝えました。

 

彼女ははっとした表情になり

不安は不安のまま流せば良いことに気づいたようでした。

 

それから彼女は少しずつ無理のないペースで

学校に足を向けることにしたのでした。

 

 

 

まとめ

今回は私の経験や考えを通して

不登校のお子さんになぜマインドフルネスをすすめるのか

についてご紹介しました。

 

具体的には

将来志向

イメージ(言葉)より体験を重視する

行動志向

だからです。

 

最後に実際の関わりの例について示しました。

また一緒に坐禅体験に行くこともあります。
【坐禅に興味ある方必見】お寺の坐禅体験レポート
 

 

とはいえ,まだまだ私も努力が必要です。

また職場の同僚にいつも支えられてなんとかやれています。

 

 

最後に,マインドフルネスからはそれる話になりますが

 

ややもすると 「不登校になったらとりあえず適応指導教室」といった感じで

単に子どもを預かる場だと思われてしまうことがあります。

 

私はそういう適応指導教室にはしたくないのです。

これからのネット時代はできることとできないことを

はっきりさせてユーザー側(不登校のお子さん・保護者)に

説明し,選んでもらえるように仕組みを作る必要があります。

 

そのためには支援に1つ筋を通していかねばなりません。

支援に1つ筋を通せるかは支援者側にかかっています。

 

マインドフルネスを取り入れた不登校支援についての

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