【不登校】不登校は誰のせい?

不登校支援

こんにちは ツナカン です。

公認心理師として

不登校のお子さんや

子育てに悩む親御さん

学校の先生方

の応援をしています。

 

お子さんが不登校になると

保護者はとても心配されます。

またお子さんが不登校になることで

家庭の中もいろいろと変わっていきます。

 

お子さんもご家族も苦しむのが不登校です。

そしてそれを解決するために

どうして学校に行かないのか?

を巡って苦しむことになるのです。

 

今回は

不登校の原因

について私なりの考えをお示しします。

 

この記事はこんな方にオススメです

子どもが不登校になってしまった。
子どもが不登校になりそう。
不登校は自分の育て方のせいだ

 

その他にも

ご自分のお子さんが不登校でなくても

身近に不登校のお子さんを育てている親御さんがいたら

アドバイスするのにおすすめです。

 

 

 

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不登校は誰のせい?


不登校の原因については1つにしぼるのが難しいというのが私の結論です。

おそらくいくつもの原因があって

最終的なトリガーが何かあって不登校になるのだと思います。

 

ここで文部科学省と日本財団の2つのデータをお示しして

不登校の原因について

もう少し掘り下げていきます。

 

 

文部科学省の不登校理由調査

文部科学省のデータを見ると

1.家庭の問題

2.友人関係

3.学業の問題

と,トップ3は教員側からちょっと距離があるように見えます。

うがった見方をすれば,全て育て方のせいにもできそうです。

 

 

出典:平成30年度児童生徒の問題行動・不登校生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

 

こうした学校に関するデータは

学校→ 教育委員会 → 文部科学省

といった順序で収集されることが多く

つまりは

 

学校から見た不登校の理由

 

を集めているに過ぎないのです。

ですから,学校が不利になるデータはおのずと集まりにくいのです。

 

 

日本財団の不登校理由調査

一方,日本財団では2018年に

学校ではなく6450人の中学生から直接

インターネットによる調査を行ったのです。

 

その結果

 

不登校生徒の他に33万人もの不登校予備群がいることを推計したのです。

 

 

さらにこのデータを見ると

出典:日本財団「不登校傾向にある子どもの実態調査」(2018)

 

・疲れる

・朝起きられない

・学校がつまらない,行く意味がわからない

と,疲労感や学校に対する漠然とした不満などがあげられているのです。

 

文部科学省の結果とは大きな開きがあります。

 

 

文部科学省・日本財団のデータを見て思うこと


私は

今の学校制度が子どもたちの実態と時代から遅れている

と考えています。

 

不登校は年々増加していますが

それは子どもの個別性が尊重される時代にあって

学校は横並びの指導にウェイトが置かれた体制になっているのです。

子どもの個性に応じた指導は保護者が望むことでもあるし

学校の先生も理解し,できるだけ対応しようとしています。

 

しかし今の学校の仕組みの上にある以上は

限界があるのが事実なのです。

 

ですから,私が不登校のお子さんを育てている保護者の方に言いたいのは

学校の先生を責めても不登校は改善しない

ということです。

もちろん全ての先生が

不登校のお子さんに熱心に関わっているわけではないでしょう。

しかし,多くの先生は不登校のお子さんを十分に支援できていない

自分の力量に負い目を感じているのです。

 

このように書いていると,まるで私が学校の回し者のように見えるかも知れません。

しかし,現実的な解決法を見つけるための道をまちがえてはいけません。

私は保護者・子どもの味方であると自負しています。

 

 

 

原因が見つれば不登校は解決できるのか

仮に何らかの原因が見つかったとします。

原因に介入して解決できる問題があることも事実です。

しかし不登校はあまりにも複雑です。

 

1つの原因を解決したはずなのに

お子さんがなかなか学校にいけない

あるいは

また不登校になってしまう

そんなことがあるのです。

 

ですから


原因探しより解決法探し

 

が大切だと思っています。

 

解決に向かって少しずつでも行動すると

原因はどうでもよくなってしまったり

あとから原因が見つかることもあるのです。

その時には原因なんてたいした問題ではなくなっているものです。

結局,「いま,ここ」から自分ができることを変えていくしかないのです。

 

 

 

まとめ

今回は不登校の原因について

文部科学省・日本財団のデータをご紹介して

私なりの考えを述べました。

 

不登校は

学校の仕組みが時代に合わなくなってきているのであって

誰かのせいにしても解決策は見つからない

ということです。

 

フリースクール・適応指導教室等

お子さんの居場所や選択肢は増えてきています。

 

このような場所であっても学習時間が不足することはあります。

ネットを利用して学力を補償することも可能です。

 

これからも不登校のお子さん

お子さんを支える保護者の方に

お役に立つような記事を書いていきたいと思います。

 

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