こんにちは ツナカンです。
ふだん、不登校のお子さんや
子育てに悩む親ごさん
学校の先生を
心理師として応援しています。
子どもが不登校になると
多くの親ごさんは
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自分のせいかもしれない
と考えて、自分を責めます。
特にお母さんにはそうした傾向がよく見られます。
そして、お父さんはちょっと離れたところから
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もっと~しろ!
などと、子どもを怒ってみたりしますが
それがうまくいかないと
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オレがいってもいうこと聞かないから言わない
などと、子どもからもっと距離をとってしまい
母親への負担がより大きくなってしまう…
判を押したようにこうしたパターンが多いのです。
今回は、そんなよくわるパターンのなかで、ありがちな
不登校がよくならない親のかかわり
についてお伝えします。
この記事を読むと
ついやってしまいがちな
効果がうすいかかわり
に気づいて
ちがうかかわり方を探すことができるようになるでしょう。
すると、おそらく
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解決方法の方が知りたいんだよ!
と思うでしょうが
解決方法はそれぞれがおかれている状況によってちがいます。
最近の不登校のトレンドについては
わたしの経験値にもたまってきています。
すでに記事になっているものもありますので
このサイトの不登校についての記事にも
あたってもらえると良いと思います。
- 行かせようとしても、投げだしてもよくならない
- 自分のタイプがわかっても改善策はみつからない
- 病名さがしはラベルのはりかえにすぎない
【なにがいけないの⁉】不登校がよけい悪くなる親の行動5選
不登校が長びくケースでは親ごさんも
いろいろと手をつくしています。
その中には良くならないとわかっていても
やめられない行動があります。
なぜそうしてしまうのかと言えば
- 子どもの暗い将来が見えてしまう
- 短いスパンで見ると効果を感じることがある
しかし、これらは
子どもの不登校を良くするのに
あまり役に立たないことが多いのです。
そしてこんなことをしてしまいがちです。
- 怒ったり(罰)、釣ったり(多すぎる報酬)して学校に行かせる
- 子どもに「どうしたいの?」と聞く
- “タイプ論”にすがる
- 子どもの病名をさがす
- 「相談しても良くならない」と八つ当たり、相談をやめる
これらの
子どもの不登校を良くしない親の行動
について解説して
悪化にブレーキをかけるための
お役に立てていただきたいと思います。
怒ったり(罰)、釣ったり(多すぎるご褒美)して学校に行かせる
怒って学校に行かせるのは、いわゆる
罰(ばつ)
です。
罰を与えると
子どもは
- 罰に慣れる
- 恐怖などのネガティブな感情がおきて本来の力を発揮できなくなる
- よい行動まで減らしてしまう
- 他の家族や他人に、されたことをやるようになる
- 次の世代にも引きつぐ
親は
- ずっと監視し続けるようになる
- 罰で子どもをコントロールできると思うようになり、より罰を与えるようになる。
- 罰を加えることの抵抗感を下げてしまう。
- より強い罰を与えなければならなくなりエスカレートする。
一方、この記事における釣りとは
“大きすぎ・多すぎるご褒美”
のことをさしています。
たとえば
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一日でも学校に行けたら、千円あげる
なんて約束をしようものなら
一般的な家庭では子どもが学校に行くだけでも
とんでもないコストがかかることになります。
年に200日以上も学校はあるのですから
ふつうに行けるようになってほしいだけのはずが
ふつうではなくなってしまいます。
わたしは、罰を与えるくらいなら
ご褒美を使う方が良いと思いますが
長続きしない方法では、親の苦しみは変わりません。
ご褒美を与えるには工夫とコツが必要なのです。
子どもに「どうしたいの?」と聞く
子どもに
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学校どうしたい?
と聞いているだけならば
たいてい学校には行かなくなります。
なぜなら、そもそも
学校は行きたいから行くところではない
からです。
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でも、子どもにも意思があるんだからそれを尊重しないと
そういう意見は多いでしょう。
しかし、子どもの意見を尊重したら
親の心配は大きくなり
その心配は現実のものになるでしょう。
なぜなら、人は短期的なメリットに反応しやすいからです。
長い目で見て、メリットが大きくなるかもしれないとしても
リスクが大きくなるとしても
未来のために行動することはもともとむずかしいのです。
子どもの意思だけに判断を任せていれば
学校のようなめんどうなところに行くことは
めったにないでしょう。
ですから、不登校を長引かせて心配を大きくしたくないなら
親の意見も、子どもに考えてもらうべきです。
おしつけるのはよくありませんが
すり合わせることが大切なのです。
ときどき、子どもであっても
- 長期的で現実的なビジョン
- 実現するための計画
- アクション
をもっていることもあります。
こんなケースでは、不登校の意味はちがうものになります。
こんなケースについてはそのうち解説したいと思います。
“タイプ論”にすがる
タイプ論とは血液型や“心理学占い”でよくある
「~タイプ」
と決めることのことです。
タイプがわかった(つもり)としても解決はしません。
なぜなら、何をかえれば良いのかわからないからです。
また、例えあったとしても
「考え方を変える」とか「気の持ちよう」を変える
というくらいのの変化しかありません。
これらも短期的な効果はありますが
長い目で見ると役に立たないと言われています。
たとえば
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うちの子はHSPだから学校に行けないんだ。
こんな風に、学校に行けない理由を見つけた気がすると
長期的な目線で考えることをやめてしまうのです。
タイプ論は科学的な根拠があいまいなものが少なくありません。
ネットでひっぱってきたような情報はまずあやしい…。
またHSPは科学的な根拠はととのっていない概念です。
もし病気ではないものに
病気であるかのような名前をつけて
それに基づいてケア(?)してしまうと
大変なことが起きます。
飲まなくて良い薬をのむことになり
そのために将来にわたって肝臓に大きな負担をかけたり
通院のために多くのムダなお金や時間をかけることになります。
恐怖心や、警戒心をあおってお金を稼ごうとする人もいるし
悪意がなくても、お金が集まるところに
人は吸いよせられていくのです。
ですから、むやみにタイプ論にすがることは
解決になるどころか危険でもあるのです。
子どもの病名をさがす
タイプ論のケースと同じように
病名がついたとしても学校に行けるようにはなりません。
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発達障害は医者も認めていることじゃないの!
という意見もあるでしょうが
薬を飲ませるだけで、ほかの手立てをうてていなかったり
「診断名=学校に行ける」とはならないからです。
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うちの子は発達障害だから音にビンカンで学校に行けないんだ。
そう考えて、それ以上のアイデアが出せなくなってしまうことがあります。
耳栓をすれば学校に行けるのかもしれません。
もっと静かな学校に転校すれば行けるようになるかもしれません。
たとえ診断を受けたとしても
不登校とは別で考えなければいけないのです。
ですから、病名をつけることが大切なのではなく
病名にもとづいて適切な手立てをうつことこそ大切なのです。
「相談しても良くならない」と八つ当たり、相談をやめる
相談は点滴のようなものです。
あるいは、旅のようなものです。
カウンセラー(相談員)といっしょに何度か考え
それをくり返し、ふと過去をふりかえると
![](https://www.tsunaaruki.com/wp-content/uploads/2020/10/businesswoman3_question-e1602985961536.png)
あれ?前よりも良くなってる。
と気づくのです。
ただ、その気づきを生み出せるかどうかは
カウンセラーの腕にかかっているところはあります。
この前提を知らなかったり
わかっていても、焦りから結果をいそいでしまい
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相談しても良くならないじゃない!
と怒る人もいます。
そしてそれ以降、問題をそのままにしてしまったり
さらに悪化させてしまう人もいます。
もちろん、変化がおこせるような手立てが打てていなかったり
変化していても気づけないために
そういうクレームになることもあります。
だから、わたしは具体的な手立てを相談して
ためしてみてどうなったかをグラフにします。
※ これはカウンセリングとは関係のないグラフです
だから、相談に来る人は変化を実感できるし
効果がなければわたしとの相談をやめることもあります。
効いているのか、効いていないのか
お互いにあるていどわかるのです。
こんな風に、相談することでじわじわと起きる変化を
相談する側もカウンセラーも共有します。
これがカウンセリングが
点滴や、旅のようなものだと表す理由です。
まとめ
今回は
子どもが不登校になったときに
親がついやってしまいがちな行動を5つ紹介しました。
- 怒ったり、釣ったりして学校に行かせる
- 子どもに「どうしたいの?」と聞く
- “タイプ論”にすがる
- 子どもの病名をさがす
- 「相談しても良くならない」と八つ当たり、相談をやめる
これらに共通しているのは
短いスパン(一瞬)で見たときには親が楽になれる気分がするものです。
しかし長い目で見るとデメリットは大きくなります。
人は悩んでいるとき、気づかないうちに
長い目で見ることが苦しくなってしまうもの。
それは人として当然のことです。
だから、カウンセラーのような専門職がいるのです。
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うっかりやっちゃった
と気づいたら、ぜひカウンセラー(公認心理師・臨床心理士)を
たよってみてはいかがでしょうか。
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