【知っておきたい】公立高校入試の合格者の判定方法

不登校支援

こんにちは ツナカン です。

公認心理師として

不登校のお子さんや

子育てに悩む親御さん

学校の先生方

の応援をしています。

 

寒くなってきましたね。

受験生にとってはいよいよ本番が近づく季節ですね。

それを応援する親御さんの気持ちも心穏やかではいられません。

そんな時こそマインドフルでありたいものですね。

一方で,高校の評定の方法を知っておけば

今,自分が,お子さんがどの辺にいるのかがわかります。

そこで気になるのが高校入試の

合格者の判定方法

です。

 

ちゃんと仕組みを知っていれば

力の入れ方も的を絞ることができます。

 

今回は

高校入試の合格者の判定方法

について解説します。

 

この記事はこんな方にオススメです

うちの子どもは高校に合格できるのか心配

 

どうやって合否を決めるのか知りたい!

 

中学校の説明会にいけなかった!

 

今は不登校でも高校には行きたい
志望校を決めるための情報が欲しい

 

学校では保護者向けに説明していることもあります。

しかし,お子さんが不登校だったりすると

こういう情報から遠のいてしまうこともあります。

 

この記事を読んでいただくことで

 

そんな親ごさんや,お子さんに

高校入試を戦うための1つの武器になると思います。

 

既に知っているという人にとってはムダになるでしょう。

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公立高校入試の合格者の判定方法

学校に行っていようと

不登校であろうと

高校に行こうとするなら必ず高校入試はあります。

 

特に不登校のお子さんにとっては

学校に行かない,行けないことによる不利益がはっきりします。

 

しかし,逃げずに情報をきちんと知ることは

行きたい高校に行くことができる可能性を高め

あきらめていたことを取り返すことにもつながるのです。

 

昔の高校入試の評価は偏差値一辺倒でしたが

近年では偏差値は使いません。

 

塾などでは未だに偏差値で高校のランク付けがされているようです。

点数向上をターゲットにしているのでそれは仕方のないことです。

 

こうしたことから,(少なくとも私の勤務する自治体の)今の中学校では

偏差値を示して合格ラインを判定することはしません。

 

どのように判定するのかというと

学力検査と調査書等を使いA群・B群の二段階で合格者を決定します

以下に解説をします。

 

 

公立高校入試制度の2つの基準

高校入試は

①学力検査(いわゆる入試)

②調査書

の2つの判断基準があります。

 

まず学力検査については

言わずもがな,高校入学試験

のことです。

 

点数が高くて損をすることはありません。

ですから高校生になるためには

不登校であっても学力は維持向上しておきたいのです。

最高は500点,最低は0点です。

ただし,入試においては

学校によって最高点~最低点までのボリュームゾーンは変わります。

 

調査書とは

  • 成績表(今は成績表とは言わないことが多い)
  • 生徒会等の活動
  • 検定試験
  • 部活動での活躍
  • 出席日数

などが評価の対象となります。

 

成績表は9教科をそれぞれ5段階で評価しますので

最高は45点,最低は9点 となります。

 

それ以外にもめざましい活動などがあれば評価の対象となります。

もっとも,成績表の中に活動が反映されることが多いと思います。

 

 

A群とB群

A群選抜とは

学力検査の得点合計の順位が「募集定員から特色選抜の合計数を引いた数」の80%以内

かつ調査書の評定合計(3年間)の順位が「募集定員から特色選抜の合計数を引いた数」以内にあるものをA群(合格)

 

わかりにくいと思います。

 

ここでは80%がA群枠だとします。なお、右下の灰色のエリアは不合格エリアです。

110名(募集定員) - 10名(特色選抜) =100名(入試・調査書で判定する枠)

⇒ 100名中80名がA群(合格)

 

B群選抜とは

学力検査重視,調査書重視の2つの方法を使って合格者を判定する。

学力検査重視の選抜と調査書重視の選抜で合格する人数の比率は,各高校が20:80~80:20の間で設定する。

先ほどのA群選抜で合格した人数を引いた人数がB群となります。

100名(入試・調査書で判定する枠)- A群(合格者) =20名

 

これにもとづけば

・不登校であっても入試の結果が良い

・入試の結果が悪くても調査書の点数が良い

という状態であれば

志望校によっては合格することがある

ということです。

 


B群で調査書評価が高い場合のパターン(イメージ)

 

 

 

B群で学力評価が高い場合のパターン(イメージ)

 

実際には調査書が入試の評価を上回ることはありません。

ですから,上の2つの図のように極端な例は少ない。

やはり入試の点数が高いに越したことはないのです。

 

 

不登校が不利になる点

不登校がもっとも不利になる点は調査書です。

調査書は学校の活動・活躍が記入されます。

 

学校で活躍することが少ない不登校のお子さんは

ここを書くことができないのです。

 

また出席日数が少なければ

どんなにがんばっても成績表は各教科「3」が限度でしょうから

進学校を志望するときにはハンデになります。

 

 

 

適応指導教室やフリースクールに通うことの重要性

やはり受験のためにも

適応指導教室かフリースクールには通っておいた方が良い

ということがわかると思いす。

 

なぜなら以前ご紹介したように

フリースクールや適応指導教室に通っていたことは,調査書内にある要録上の出席としてカウントされる

 

からです。

【朗報】小中学校の不登校の出席の取り扱いについて

 

ですので,例え短時間であってもいずれかに通うことを強くおすすめします。

できれば,学習の指導を受けると良いです。

 

 

また,各適応指導教室やフリースクールにもよりますが

学校と連携・連動した課題をこなすことで

一部,調査書に記入できる内容をフォローすることもできます。

 

 

 

不登校であっても高校進学のためにできること

不登校のお子さんが学校にいけないのはやむを得ないことです。

中学3年生くらいになると

少しずつ行けるようになることもありますが

その頃になって

「勉強ができない手遅れだ!」

となる前に学習の遅れは最小限にしておきましょう。

 

将来やり直しはきくでしょうが

高校は人生でも大事なターニングポイントです。

 

学校に行けなくてもできる対策はとっておきましょう。

 

 

 

まとめ

今回は高校入試合格者の判定方法について解説しました。

不登校であろと,そうでなかろうと気になるテーマだと思います。

 

具体的には

高校入試は

  • 入学試験と調査書が基準
  • A群B群判定の2段階
  • A群は募集人数から特色選抜を除いた80%以内の範囲
  • B群は残りの20%~の範囲を各学校の裁量の範囲

で決められます。

 

高校進学の仕組みがわかっていれば対策も取れます。

これから受験本番,3年生は当然のことながら

1~2年制にとっても現実を肌で感じると思います。

対策は逃げればとれなくなりますが

どんなに遅くても気づいたときに手を打てば

その分だけの効果があります。

 

お子さんも,親御さんもあきらめずに切り開いて欲しいです。

このblogがそんなお役に立てれば幸いです。

 

 

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