こんにちは ツナカンです。
ふだんは心理師として
不登校のお子さん
子育てに悩む親ごさん
学校の先生の応援をしています。
ここ数回、校内適応指導教室について
とりあげてきました。
これまでの記事でもふれてきましたが
わたしがカウンセラーのかけだしの頃に
心の教室相談員として相談室で
学校に行けても、教室には入れないお子さんと
かかわってきました。
そして今は適応指導教室で
不登校のお子さんとかかわっています。
前回は、あるネット記事をとりあげて
今の校内適応指導教室がもっている課題について
記事にしました。
今回は
本当にあたらしいとりくみにするならこうでないと!
と、わたしなりに思うことを
記事にしたいと思います。
この記事を読んでもらうと
- 今の校内適応指導教室の課題
- 校内適応指導教室の可能性
についてより深く考えてもらうきっかけになるでしょう。
- 学校で必要なことは子どもが決める
- 大人になってやることを子どものうちにしておく
もしわたしが校内適応指導教室をやるなら
今の時点では実現することはできませんが
“もしわたし(ツナカン)が校内適応指導教室をやるなら”
というスタンスでお伝えします。
よって夢想のようなものなのです。
ターゲットは中学生です。
しかし将来は改める必要がある課題として
考えてもらうことができるでしょう。
わたしが学校のなかで適応指導教室をやるなら
こんな風にします。
- 学校の勉強は必要な分だけやる
- 心理教育
こんなとりくみを通して
自分自身を育てる教育
が必要だと考えています。
学校はいろいろな刺激にあふれています。
そして、それが良くも悪くも
一方的にマネジメントされて
なにがどれくらい必要なことなのか
子どもと話をする余地はほぼありません。
たとえるなら
![](https://www.tsunaaruki.com/wp-content/uploads/2021/01/job_taiiku_man-e1609743167536.png)
これが体にいいから食え!
![](https://www.tsunaaruki.com/wp-content/uploads/2021/01/job_taiiku_man-e1609743167536.png)
食べられることが強くなることだ!
と言わんばかりに、体に良いとされるものを
どんどん口の中におしこまれ
食べきれなかったり、残してしまったりすると
![](https://www.tsunaaruki.com/wp-content/uploads/2021/05/-2-e1621303437341.jpg)
食べられないとは何ごとだ!
と思わせるようなシステムです。
この傾向は一昔ほどではないにせよ
学校になじめない子、不登校の子が増えているのは
日本の公教育の“固さ”が原因なのではないでしょうか。
こう書くと、学校の先生からは
![](https://www.tsunaaruki.com/wp-content/uploads/2021/10/怒る女の先生.jpg)
そんなことはない!子どもにもえらぶ権利が与えられているはずです
![](https://www.tsunaaruki.com/wp-content/uploads/2021/05/-2-e1621303437341.jpg)
そんなつもりで教育していない!
そんな反発があるかもしれません。
でも、適応指導教室を使う子どもたちは
学校に“適応”できないことが負い目になっています。
まるで成長のためのツールである学校の方が上で
成長する側である子どもたちの方が下であるかのようです。
不登校のお子さんへの助け方や度合いは、学校によってちがいます。
中には放置されたような子もいます。
学校がわざとそうしているのか、そうでないのかは別として
そんな風になってしまっていることがあるのはたしかなのです。
だから、子どもたちには
“学校の使い方”を伝えることによって
自分をマネジメントする力を育てたいのです。
これから、先にあげた
- 学校の勉強は必要な分だけやる
- 心理教育
について、少しほりさげましょう。
学校の勉強は必要な分だけやる
学校の勉強はむやみやたらとやりません。
学校の勉強のすべてが
その子の力を伸ばすとは限らないからです。
![](https://www.tsunaaruki.com/wp-content/uploads/2021/01/school_class_woman_aseru-e1609743480682.png)
そんな教育ではワガママになりそう
という親ごさん、先生はいるでしょう。
でも
勉強をしなくてよいということではありません。
学校の勉強の中には
その子の夢をかなえるための力になるものもあります。
だから、少なくとも何回かはうけてみてもらいたい。
また、同じ教科でもいろいろな学び方をしてもらいたい。
同じ国語の課題であっても
とりいれ方によって面白くもなるし
つまらなくもなります。
だから、自分に必要なことを必要な分だけ
教室で勉強してきてもらうのです。
心理教育
心理教育といってもいろいろなものがあります。
わたしが考える心理教育とは
- 自分で自分の将来像を作る
- メタ認知
- セルフマネジメント(コントロール)
です。
自分にとって必要な勉強なのか、そうでないのか
それは基準がなければ決めることはできません。
今までは、その基準は大人によって一方的に決められました。
その大人のルールにはまらなければ、あつかいにくい子となります。
(先生の立場からすればそれも当たり前ですが)
ですから、子どもが自分で将来を考えることを先にやる必要があるのです。
そして、自分で考えて、自分に必要なものをとりいれるのです。
すると大人たちは
![](https://www.tsunaaruki.com/wp-content/uploads/2021/03/タイトルなし-5.jpg)
子どもに任せて大丈夫!?
という不安を抱くでしょう。
それは当たり前です。
今大人になった人たちの多くが
大人に決められた大人たちだからです。
子どものころに自分で決める体験がとぼしいのですから
不安になるのも当たり前なのです。
かくいうわたしだってそう考えます。
だから、子どもに任せきりにするのではなく
- 好きなこと
- なんだか気になること
- あこがれること
そんなことをヒントに、将来を考えることを始めてみます。
そのためには、自分自身を少しはなれたところから
見るトレーニングが必要になります。
自分の中にある感情や考え方
自分が感化されやすいこと
そういうことに自覚してもらうよううながします。
人目が気になるのであれば
人目はどんな風に頭の中をコントロールしているのか
逆に、だれか(何か)といるともっと自分の力を引き出せるのか
など、自分を観察するように促します。
そして、自分がより力を発揮できるために
どんなところに自分がいればよいのか考えてもらうのです。
校内適応指導教室で勉強ができないのであれば
教室の方が勉強しやすいかもしれません。
このように、学校のなかで
なにが自分の未来にとって役に立つものはなんなのか
考えてもらうような働きかけをしたいと考えています。
子どものうちに大人が学ぶことをやっておく
わたしが考える校内適応指導教室のイメージについて
カンの良い人は
![](https://www.tsunaaruki.com/wp-content/uploads/2021/04/2-e1617595998423.jpg)
大人になってからすることと
子どものうちにすることが逆になっている
と感じるかもしれません。
これまでは、自分で判断できるようになるために
いろいろな知識や考え方は
学校が体系だてて教えてくれていました。
しかし、ある程度の学力が身についたあとは
その方法は効率が悪いと考えています。
なぜなら、課題はたくさんあるにせよ、
あるていどの知識はネットで自力で学んだり
オンライン読書会の塾でもカバーできるからです。
ですから、校内適応指導教室では
学校のカリキュラムとはちがう学び方を提供したいのです。
せっかく不登校(教室に入れない)になったのなら
ふつうとはちがうあり方があって良いのではないでしょうか。
まとめ
今回は
もしわたしが校内適応指導教室をやるなら
について書いてみました。
かなり夢想した内容だとは思いますが
今の学校がもつ課題についても
一部ふれることができたのではないかと思います。
読んでいただいた方はどう感じたでしょうか?
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