公認心理師のツナカンです。
ふだんは不登校のお子さん
子育てに悩む親ごさん
学校の先生を
応援しています。
私立高校の入学試験のシーズンになりました。
このころになると
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不登校だったけど勉強はそこそこできます。
公立高校を受けようと思っていますが
休みが多かったから,それが悪く評価されてしまうんじゃないか…。
不登校でも公立高校をうけてもいいんですか?
中学校のあいだに,不登校になったことがあると
こんな心配がうかんできます。
結論からいえば
不登校で高校をうけても大丈夫です。
ただし,いくつかの条件はあります。
今回は
- 不登校を経験した(している)中学生
- 不登校のお子さんの親ごさん
むけに
不登校でも公立高校は合格できる
をテーマにお伝えします。
「今からでも間に合う!」不登校でも公立高校は合格できる3つの理由
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中学3年生です。
わたしは一年生の夏休みあけから不登校になりました。
保健室とか,放課後の登校はしていて
出席日数はなんとか,かせいでいます。
中学校は,卒業はできますが
受験のときに出席日数がたりないと内申にひびくことは知ってます。
親とは
『今からがんばっても,もう間に合わないだろうし公立はあきらめて私立にしようか』
と話していたのですが
『やっぱり公立に行きたい』
と思うようになりました。
でも,もうあと数か月しかないのに
公立高校うけても意味はあるんでしょうか。
あらためて結論をいうと
不登校でも公立高校には合格できます。
そうきいたとしても
まだ自信がもてないのはこんな理由ではないでしょうか。
- 内申点が悪い
- 学力が低い
- 生活リズムができていない
これらの心配を解決する方法についてお伝えします。
内申点が大きくひびくのは進学校
内申点は3年間のつみかさねの結果ですので
今から大きく変えることはむずかしいでしょう。
しかし,このあと説明するように
多くの学校では内申点よりも,
テストの結果の方が重く見られるのです。
ただし,進学校をねらうばあいは
内申点も高い方がよいのはまちがいありませんが…。
新型コロナのせいもあって
すでに最後の成績が出ている学校もあります。
それと同時に,コロナを理由に休んだ生徒については
あるていどの配慮もされることになっています。
今からでも放課後登校や
適応指導教室にかよえば
学校に前むきな姿勢をアピールできます。
先生は,生徒ががんばっている姿をみると
どうにか応援したいと思う人が多いのです。
学力は上げられる
受験でいちばん大切なのは
点数がとれることです。
方法としては
- 学校で教えてもらう
- 適応指導教室で教えてもらう
- フリースクールで教えてもらう
- オンラインで教えてもらう
などがあります。
特におススメしたいのは
放課後登校や適応指導教室にかようことです。
そうすることでえられる大きいメリットは
- 勉強をする場所がある
- 教えてくれる人がいる
- 出席日数としてカウントされる
です。
放課後登校でも,適応指導教室でも
先生やスタッフが勉強を教えてくれる上に
要録上の出席あつかいになるのです。
民間のフリースクールやオンライン講座では
出席あつかいにならないことがあります。
ですから,放課後登校と適応指導教室をメインにしながら
フリースクール,塾,オンライン教材を使うのが良いでしょう。
生活リズムは変えられる
生活リズムは数日あればたてなおせます。
もちろん,人それぞれではありますが
行きたい学校に合わせた生活リズムを作るのは
今からでもじゅうぶん間に合います。
生活リズムの作り方については
こちらの記事が参考になるでしょう。
高校は不登校の子をどうみるか
今は,不登校があっても
受験では不利にならないしくみになっています。
中学校が卒業をみとめた時点で
受験資格があるものだとみなしているからです。
不登校でも公立高校入試に不利にならない【入学者選抜委員会】
高校に合格したいなら,
不登校かどうかを気にするよりも
とにかく学力を上げましょう。
高校には
入学者選抜委員会
というものがあり
入試の点数をもとに合否を判断します。
そこでポイントは以下のとおりです。
- あくまでも試験の結果が重要
- 出席と休みの日数が中学校から送られてくる
- 中学校から休みが多い理由を知らされるが,先生の個人的な思いなどは書かない
- 入学させるかどうか迷った時に中学校に連絡することはあるが,めったにない
中学校からの書類を見れば不登校だったことは
なんとなくわかるそうですが
中学校が受験者としてふさわしいとみとめていれば
試験は受けることができます。
また試験の結果の外に,どんな生徒だったのかなどの情報を
高校からしらべにいくことはなく
合否をきめる材料にはならないそうです。
高校の先生の中には,前もって
中学校のときの情報をしいれている人がいて
入試選抜委員会で話題にだすことありますが
それはめったにないことだそうですし
また,それが評価にひびくことはほとんどないとのことです。
だから,何はなくとも学力を上げるべきです。
これは高校の元校長先生にきいた話です。
でももしかすると,ちょっと古い情報かもしれませんので
その点はご了承ください。
入学試験の実施要項を見よう
もっとこまかい情報が知りたい!
そういう方は
住んでいる都道府県の高校入試の実施要項を見ましょう。
と Googleでしらべれば
- 応募資格
- 試験内容(問題はでてきません)
- 合格ライン
などはカンタンに出てきます。
むしろ,それ以上のものはないそうです。
また,自己申告書について記事にしましたが
これが評価されることがあったとしても
どのように評価されたのかは
ぜったいに表には出てこないそうです。
ちなみに,高校ごとに合否をきめるときの
内申とテストの比重はちがいます。
よければ,こちらの記事を読んでみて下さい。
私立高校の場合
公立高校とちがって
私立学校では独自の判断ができます。
ですから不登校というだけで
落とされてしまうことがあります。
そういう意味では,公立高校の方が公平かもしれません。
まとめ
今回は
不登校,今からでも間にあう公立高校入試
をテーマにお伝えしました。
ここまで説明しても
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合格したとしても通えないかもしれない。
だから,試験もがんばれる気がしません
そういう人もいるかもしれません。
意見には一理あるように思えますが
「どうせ自分はダメだ」と思いこもうとしていませんか?
本当は行きたいと思うなら
今からでもチャレンジすべきです。
数か月でも人はまったくちがう自分になれます。
二度と中学校3年生になることはできないのですから。
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