不登校のお子さんでも定期テストを受ける方法3つ

不登校支援

こんにちは ツナカンです。

私はふだん

適応指導教室のカウンセラー(公認心理師)として

不登校のお子さんや

子育てに悩む保護者の方

学校の先生方

の相談にのっています

 

お子さんが不登校になるといくつもの問題が起きますが

その一つが テスト です。

 

 

ずっと学校行ってないし
勉強も遅れているし
テストを受けても無駄

受けなきゃいけないのはわかってるけど受けたくない

そんなお子さんはすくなくありません。

その理由について説明してくれないこともあります。

 

そんな時に学校から

お子さんのためにも受けさせてください

と言われてしまうこともあります。

 

すると,親御さんは

受けさせなきゃいけないのはわかってるけど

むりやりに受けさせることなんかできない。
どうしたらいいんだ!?

と頭を抱えることになります。

 

そんな時の解決のヒントになりそうなことを紹介していきます。

 

今回のテーマは

不登校でも定期テストを受けるためのヒント

です。

 

この記事ではこんなことがわかります。

  • 不登校でも定期テストを受けられる方法3つ
  • 不登校のお子さんが定期テストを受けない理由
  • 不登校の子に勧める勉強法

 

これを読んでいただければ

不登校のお子さんの

不登校の子でも定期テストを受ける機会が増え

親御さんの葛藤を解決しやすくなるでしょう。

 

また不登校になったお子さんが定期テストを受けない理由を知れば

お子さんの気持ちに寄り添いやすくなります。

そして,最後に不登校のお子さんでも取り組める

学習法や教材についてもお伝えします。

 

 

 

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不登校のお子さんでも定期テストを受ける方法3つ

不登校で点数がとれなかったとしても

テストを受けられるというだけでも

評価上,大きな意味があります。

 

極端な話になりますが,受験しないより0点の方が良いです。

それだけ学校に接したという証明になるからです。

不登校でもお子さんが定期テストを受ける方法は以下の通りです。

  • 別室で受験する
  • 適応指導教室(フリースクール)で受験する
  • 別日に受験する

以下に説明していきます。

 

 

その①:別室で受験する

この方法が向いているのはこんなお子さんです。

  • 勉強の遅れが少ない
  • 人に会うのを嫌がる
  • 学校にはなんとか行こうとしている

具体的には,保健室や相談室

あるいはそれ以外の部屋を利用します。

 

ただし,学校によっては

職員をつけられませんので,できません

と言われてしまうこともあるようです。

 

ちなみに私が勤務する自治体では

全校別室での受験が認められています。

そういうこともありますから,あきらめずに

お子さんがテストを受ける気持ちがあるのであれば

学校に相談してみるのが良いでしょう。

担任がだめなら学年主任や教頭先生に相談してみるのも良いでしょう。

 

 

その②:適応指導教室(フリースクール)で受験する

この方法はこんなお子さんにおすすめです。

  • 勉強の遅れがあるが何とかしたいと思っている
  • 人に会うのを嫌がる
  • 学校には行きたがらない

これは適応指導教室と学校の連絡・連携関係によって

差があるのですが,定期テスト当日のものであれば

適応指導教室で受けたものも正当に評価してもらえることがあります。

 

私が勤務する適応指導教室では

学校と連携してテストを学校から持ってきて

職員の試験監督定のもとでお子さんたちは定期テストを受験しています。

学校で定期テストが受けられなくても

成績が上がって学習意欲が上がる子もいます。

学校と適応指導教室に相談してみると良いでしょう。

 

その③:別日に受験する

この方法はこんなお子さんにおすすめです。

  • 勉強の遅れがある
  • 意欲は高くないが将来の心配はしている
  • 学校には何とか行ける

 

定期テストは原則として,試験当日でなければ評価してもらえません

遅れて受験するということは他の人よりも

多くテストの予習をする時間ができることになってしまうからです。

つまりフェアではないからです。

 

ですから,この方法だときちんとした評価をもらうことはできません。

しかし定期テストを受験するということ自体が大事なのです。

まずテストをうける体験をしてみること

今の自分の学力を知ること

そのこと自体が学校では姿勢として評価されるでしょう。

 

 

 

不登校の子がテストを受けない理由

不登校になったお子さんがテストを受けない理由は

こんなことが考えられます。

  • 自分のできなさを見たくない
  • 人に会うのが嫌だ
  • 評価されること自体が嫌だ

 

 

その①:自分のできなさを見たくない

テストはどれだけできて,できないのか

はっきりと表れます。言い訳ができません。

逃げても解決しないどころか,むしろ悪くなるのですが

それでも逃げたいと思うのが子どもの感覚です。

そして,それを無理やり受けさせても良いことはないのです。

私もテストを嫌がるお子さんに説明・説得しますが

どうしても嫌がられることもあります。

そんな時にはやはり無理強いはしません。

一方で,定期テストを拒否した場合の

メリットとデメリットは別の機会に説明します。

 

 

その②:人に会うのが嫌だ

学習がある程度できていても

人に会うのが嫌だから学校に行かない。だから,テストも受けない

そういうこともあります。

 

そんな時には

これまでご紹介したような方法を提案してみると

割とすんなりと受験できることもあります。

可能なら前の日からリハーサルしておくと

お子さんも安心感が高まって

よりスムーズに受験できるようになるでしょう。

 

その③:評価されること自体が嫌だ

大人だったら,評価されることは割と受け入れられるかもしれません。

それはそのように訓練されてきたからです。

しかし,多くのお子さんにとっては

評価,評価うざい!だから学校は嫌い!

そんな風に,窮屈に思うはずです。

 

テストはその最たるものなのです。

 

お子さんのそんな声をきくと

そんなこと言ってもやるしかないでしょう!

 

と言いたくなるものですが

 

確かに評価されるって嫌だよね

と理解してあげることも必要です。

 

私見ではありますが,いまだに学校は

逃げないことが評価される文化 だと感じています。

お子さんの気持ちを理解しつつ

どこに落としどころをつけるか

お子さんと相談してみることをお勧めします。

 

 

 

不登校の子に勧める勉強法

不登校になると,勉強の遅れがテストの拒否につながり

それがさらに勉強嫌いにさせる

という悪循環に陥りがちです。

 

適応指導教室に来る子たちの多くが

どうせ今から勉強したって無理

そう思っています。

 

しかし,それは解決することができる問題なのです。

その解決法はたった一つ

遅れていてもいいから勉強をする

ということになります。

 

そのために自力で学習するのも一つの方法です。

しかし,遅れを取り戻すには戦略が必要です。

例えば以下の通り

  • 科目を絞る
  • 勉強のスケジュールを作る
  • 結果が出るまでには時間がかかることを知っておく
  • 教材を選ぶ

 

その①:科目を絞る

遅れを感じるようになると

あれもこれも,と全教科のお遅れを

取り戻そうとしたくなります。

 

それで頑張れることもありますが

多くの場合は結果につながらず

勉強したって無駄だった

と,また勉強嫌いになってしまいます。

 

そんな時には 科目を絞る ことが大切です。

どの教科でも良いので集中的に取り組むことで

結果が出やすくなります。

基礎知識から積み上げていく教科として

英語,数学

これらは,結果が出るまでには

過去にさかのぼって勉強する必要がありますが

理解できるようになると

スピードが上がり大きな自信になるでしょう。

 

途中からでも比較的取り組みやすいのは

社会,理科

がありますが,テスト範囲を外すと全く理解できない

ということがあります。

 

国語 は全教科にわたるベースなので

特に重要だと思いますが

どちらかというと

単元の途中からでも取り組みやすい教科だと思います。

 

お子さんの志向性に合わせて

集中的に取り組む教科を選びましょう。

 

科目を絞って集中的にとりくむことで

今まで全くと言っていいほど

勉強をしなかったお子さんが

教科の学年平均をとったこともあります。

あの時は本当にうれしそうでした。

 

 

その②:勉強のスケジュールを作る

勉強は大人であっても敬遠しがちなものです。

それは好きとか嫌いなど,感情を行動の動機にするからです。

ですから,スケジュールにして淡々と学習するようにします。

 

適応指導教室によって考え方はありますが

きちんと学習時間を定めているところであれば

感情に任せず学習時間をとるようになります。

 

こういう時間を少しずつでも良いので

家庭に増やすようにしていきます。

 

勉強はやった分だけ結果につながりやすいものです。

また,勉強の後に楽しみを用意するようにすると

勉強に取り組みやすくなります。

 

 

その③:結果が出るまでには時間がかかることを知っておく

勉強はやった分だけ結果につながりやすいと書きましたが

英語・数学など,積み上げ型の教科をはじめとして

すぐに結果はでません。

それを織り込んでおくことも

心構えとして大切です。

 

効率よく,要領よく,淡々と

やっていればやがて結果につながります。

その途中で学習が間に合わない定期テストがあるでしょうが

それは テストを受けるための練習ととらえましょう。

 

繰り返しますが,テストを受けるということ自体が大切

勉強以外の経験値として蓄えられるのです。

 

 

その④:教材を選ぶ

これから紹介する教材は

私が関わる子どもたちが実際に使用していたり

勤務する適応指導教室で職員が使用しているものです。

実際に,これらの教材を使うことで成績を上げ

平均で90点近く上げた子さえいます。

 

例外として家庭の方針として

学校・勉強じゃないところで子どもが

自分らしく生きられるように応援する

というのももちろん選択肢にあるでしょう。

 

しかし,ここではあくまでも

不登校になってもテストを受けられるようになるための学習法・教材

についてご紹介したいと思います。

 

これでテスト嫌いが少しでも改善されれば

テストと向き合えるようになるでしょう。

 

内容は以下の通りです。

  • オンライン塾・教材
  • 教科書ガイド
  • 整理と対策

 

<オンライン塾・教材>

実際に使っていたお子さんの体験などを合わせて一部ご紹介します。

 

✓チャレンジタッチ



良い点として予習・練習・復習で構成されていて

授業に合わせて構成されている。

 

私が接したお子さんが言うには

授業に出てなきゃやっぱり駄目なんだ,と思ってやめてしまった。

とのことでした。

遅れの少ない子にとっては効率的に学習を進めることができるでしょう。

 

 

✓トライ

合格ラインが決まっていて

それに到達しないと単元が進まない仕組みになっている。

《公式》家庭教師のトライ|苦手科目克服から大学・高校・中学受験の対策まで対応|家庭教師のトライ (trygroup.co.jp)

 

お子さんが言うには

わかっているところも,またやらなきゃいけないから面倒

とのことでした。

 

時間にある程度余裕があるならば

復習も兼ねてゲーム感覚で楽しめそうではあります。

また,確実に実力が付きそうなシステムです。

 

✓数強塾

数学が苦手な生徒さんにおすすめのインターネット塾です。

中高一貫の生徒や,インターナショナルスクールにも対応しています。

数学に特化しているので,きっと数学の克服には役立つでしょう。


これら以外にも

別記事にもご紹介していますので

良ければ参考にしてみてください
【不登校支援】不登校の学習支援

 

 

<教科書ガイド>

“教科書ガイド”は学校の教科書に対応していて

指導すべきポイントが書いてあります。

学年と教科ごとにそろっており

家庭で保護者がコーチしたり

家庭教師がついてもらえるなら

使いやすいテキストです。

 

ポイントを抑えて勉強できれば効率も上げられます。

ただし,実際に使っている教科書の出版社によって

バージョンがちがいますので購入の際は注意が必要です。

以下に一例をお示ししますが,

アマゾンや楽天で検索してみるとヒットするはずです。

アマゾン 中3数学

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ご覧の通り教科書の出版社によって

デザインが異なります。

 

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<整理と対策>

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整理と対策 は中学3年生になる頃に

学校から購入を勧められる問題集です。

中学1年~3年生までの内容を総復習できます。

実際に,これを使って独学で学力を上げた子もいます。

オンライン版もあります。

 

 

まとめ

以上,不登校の子のテスト嫌い対策

についてご紹介しました。

お子さんが逃げたくなる気持ちを理解しつつ

それに反してテストを受けさせるのは苦しいものです。

 

どうすればよいのかがわかれば

親御さんも安心できるし

何よりお子さんも少しずつ向き合えるようになるでしょう。

苦手だと思ってやらずにいた勉強が

やってみたら成績が伸びていく子を何人も見ました。

この記事を読んだ親御さんのお子さんが

同じように伸びることをお祈りしています。

 

質問・感想やご相談は以下のリンクまで

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