【なかなか入れない!?】特別支援学級に入るための9ステップ

不登校支援

こんにちは ツナカンです。

 

ふだんは心理師として

不登校のお子さん

子育てに悩む親ごさん

学校の先生を応援しています。

 

お子さんの中には

学校のふつうのクラスになじめず

不登校になってしまうケースがあります。

 

そんなときに頼りになるのが

特別支援学級

通級指導教室

です。

 

もちろん相談室や保健室を使うという方法もありますが

それだと勉強にはどんどん遅れしまいます。

 

それであれば特別支援学級や通級指導教室を使ってみる

そんな方法だってあるのです。

 

そこで今回は

特別支援学級や通級指導教室について考えている親ごさんのために

学校ではどんな風に進めていくのか

をお伝えします。

 

こちらの記事もあわせて読んでいただければ

特別支援学級や通級指導教室に入るときに

学校と相談するのもスムーズになるでしょう。
【その不登校、障害のせいかも】学校にもある不登校の子の居場所

 

 

 

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【なかなか入れない!?】特別支援学級に入るための9ステップ

特別支援学級や通級指導教室に入るために

親がすることはこちらのリンクに書いてあります。
【読めばわかる】特別支援“学級”はどんな子がいくところ!?

 

では、学校ではどのように

特別支援学級や通級指導教室の方が

そのお子さんに合っていそうだと判断するのでしょうか。

 

それは以下のようなステップをふみます。

  1. 関係職員がきづく
  2. 関係職員と特別支援コーディネーターが相談する
  3. 「個別の支援・指導計画」を作る & クラスでできる支援を考え行う
  4. ケース会議をする
  5. 改善されないときに措置がえを検討する
  6. 校内支援委員会にかける
  7. 市教育委員会調査会・市教育支援委員会本委員会>
  8. 保護者が決める

 

けっこうなステップがあることがわかります。

そのため半年~1年くらいかかることもあります。

 

以下にそれぞれのステップについて

説明をしていきます。

 

 

 

関係する職員が気づく

 

ふだんお子さんの様子を見ている

担任の先生や

教科担任の先生が

お子さんの様子を見ていて

「あれ?」と気づく段階です。

学校の様子と家での様子は

意外にちがうものですから

学校でのお子さんの様子を聞いて

おどろかれる親ごさんも少なくありません。

 

この時点では

先生が家庭に連絡することもあるし

家庭で言い聞かせればすんでしまうこともあります。

 

 

 

関係職員と特別支援コーディネーターが相談する

 

この段階になると

先生同士、先生と親ごさんの相談が始まります。

まずは主に担任の先生が

日常の生活を観察する中で

お子さんが苦戦していることをつかんでいます。

 

そこで 特別支援コーディネーター の先生と

情報を共有して、お子さんがどんなことに苦労しているのか

見きわめようとします。

 

特別支援コーディネーターの先生は

  • 授業参観、担任の先生との情報交換
  • 担任の先生に対応法をアドバイス
  • 教頭先生や校長先生に報告・相談など

をおこないます。

 

そして、これらをうけて

担任の先生や特別支援コーディネーターの先生が

また親ごさんと相談します。

このように学校と家庭でやりとりをくりかえして

お子さんが過ごしやすいように

一緒に考えていきます。

 

『特別支援コーディネーターとは』

保護者の相談の窓口となったり
校内外の関係者の間を連絡・調整し
童生徒への支援を推進する役割を持つ先生です。

  • カウンセリング
  • アセスメント
  • 交渉力
  • 人間関係調整

などの資質をもっていることを期待される先生です。

 

 

「個別の支援・指導計画」を作る & クラスでできる支援を考え行う

 

担任の先生は

個別の教育支援計画(通称;個別支援計画) と 個別の指導計画(通称;指導計画)

を作ります。

お子さんが苦戦しているよなところについて

見通しをもち計画的に支援できるような

道すじを作っていきます。

また今所属しているクラスでできることも

考えていろいろと試してみます。

 

特別支援コーディネーターの先生は

  • ケース会議
  • 教頭先生・校長先生への報告・相談

を行います。

 

個別の教育支援・個別の指導計画とは
〇個別の教育支援計画
地域で生活する一人一人の支援を、保護者と 学校及び福祉、医療、労働等の関係機関が
連携して効果的に実施するための指標です。
〇個別の指導計画
個々の子どもの教育課程を具体化したもので幼稚園、 小・中学校で具体的な指導に関する目標と手だてを記載する計画です。

 

 

 

ケース会議をする

これからどんな風にお子さんを支援するか

学校のなかで考えていきます。

担任の先生は

  • 個別の教育支援計画・個別の指導計画や
  • 会議で決めたことや
  • 知能検査などの結果

をもとにお子さんを支援します。

またその間も親ごさんとの相談を続けます。

 

特別支援コーディネーターの先生は

  • 専門機関への連絡
  • 専門機関のスタッフに学校に来てもらう
  • 病院との連携
  • 管理職と相談・報告

などをします。

 

 

 

改善されないときに措置がえを検討する

これまでのような支援をしたのにもかかわらず

お子さんがクラスになじめないときには

特別支援学級の利用を考えます。

担任の先生は

  • 保護者と相談
  • 支援学級をためしに体験してみることを提案
  • 校内の会議の準備

をおこないます。

 

特別支援コーディネーターの先生は

  • 保護者と支援学級でしている支援について相談
  • 校内の会議の準備

などをおこないます。

 

 

 

校内支援委員会にかける

先にあげた校内の会議とは

校内支援委員会

と呼びます。

 

ここでは

お子さんが困っている程度や、実際の様子、保護者の考えをふまえて

お子さんのために何がよりよい支援なのか話し合います。

 

 

市教育委員会調査会・市教育支援委員会本委員会

 

漢字がならんで日本語ではないように見えてしまいますね…

このふたつの会議はどちらも大切なので

本当なら一緒くたにするのは良くないのかもしれませんが

 

親ごさんが直接かかわることはないと思いますので

ここでは一緒にしてしまいます。

いずれにしても市の教育委員会で二回の会議をへて

お子さんにとって特別支援が必要かどうか判断します。

 

親が決める

ここまで来たら、

最後は親が決めます。

 

学校や教育委員会は提案はするけども

一方的にきめてしまうことはありません。

 

親が最後に決めたら

担任と特別支援コーディネーターは

相談やいろいろな書類の準備をして

市の教育委員会に提出します。

 

これでお子さんは

特別支援教室を利用することができるようになるのです。

 

 

まとめ

 

今回は特別支援学級の利用を検討中の親ごさんに向けて

学校がどんなふうに作業を進めていくのか紹介しました。

 

こういう情報を知らないと

「学校はなにをしてるんだ!」

と不信感につながってしまうこともあります。

 

お子さんのために

学校とよい関係を作っていくためにも

このような情報がお役にたつのではないでしょうか。

 

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