【手遅れになる前に】ネットのルール作り4つの原則

不登校支援

こんにちは ツナカンです。

公認心理師として

不登校のお子さん
親ごさん
学校の先生
を応援しています。

 

スマホが普及するようになって

ネットへの依存度が高まっています。

 

これは私も同じなのですが

もはやネットは多くの日本人にとって

切り離せない生活のツールになっています。

そしてこれからもそうなっていくでしょう。

 

一方で、ネットへの依存が高くなりすぎて

必要な睡眠時間がとれないとか

食事中もスマホをさわっているとか

健康に影響をおよぼすようなケースも少なくありません。

 

しかし、こんな風になってから

 

そんなにネットばっかりしてるなら取り上げるからね!

といっても

 

わたしの気持ちをわかってくれてない!

 

などと、親子が衝突してしまうこともしばしば…。

 

学校の先生は家庭には入れませんから

ほとんどの場合は

 

ご家庭でスマホの管理を…

 

とお願いするほかありません。

 

わたしはふだんからこのような相談に乗ることが多く

これができれば改善できるのにな…

 

と思うアイデアがあります。

 

そこで今回は

 

「子どもがネット依存になってしまわないか心配」

「もううちの子はネット依存じゃないか」

「発達神経症(発達障害)だから依存するんじゃないか」

 

そんな風に感じている親ごさんや

 

お子さんがネット依存になってるのに、親にあまりいいアドバイスができない

 

そんな風に感じている先生に向けて

ネットルール作りで押さえておきたいポイント

ついてご紹介します。

 

これを読んでもらえれば

家庭でできること

アドバイスできること

など、増やすことができるでしょう。

 

 

 

 

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【手遅れになる前に】押さえておきたいネットのルール作りの4つの原則

 

はじめからネットのルール作りの4つの原則を

公開してしまいましょう!

  • 優しく、ていねいに話をきり出す
  • 「したい」より「必要」が大切(プリマックの原理)
  • ペナルティは守れるものを
  • ルールを守れたらご褒美をあげましょう

これを一つずつ解説していきます。

一つ一つがちょっとずつ工夫が必要ですので

ぜひともきちんと読んでいただいて

実践してもらいたいと思います。

 

 

 

ていねいに話をきり出す

 

ネットゲームにどっぷりはまってしまった息子…

自分の部屋で友だちとチャットや通話をしながらずっとゲームをしている…

さんざん勉強するように言っているのに

全くする様子もない…

もういい加減にしなさい!

 

子どもは怒られたときだけは一瞬、申し訳なさそうにするけど

部屋に戻ってしまえば、また友だちと何やら話している。

 

少しするとまたゲームが始まったらしく

「死ね!」「バカ!」

などと暴言が聞こえたり

なにかをたたく音や、投げつける音が聞こえる…

 

もうガマンできない!

ゲームを取り上げて一週間ゲーム禁止!

 

 

…こんな方法では、ほぼまちがいなく失敗します。

一時、ゲームから離れたとしても

またゲーム依存になるのは目に見えています。

 

こんな時には、まず、やさしく、ていねいに話をきりだしていきましょう。

最近、ゲームをしている時間が増えているようで気になっているんだけど…

少しゲームの使い方について一緒に考えたいんだ。

 

といった具合です。

 

 

「したい」より「必要」が大切(プリマックの原理)

ネット依存のきっかけは、ルールがない状態で端末を与えることです。

すると、「するべきこと」よりも「したいこと」の方に

優先順位が変わってきてしまうのです。

 

これは子どもが悪いのではなく

ネットのコンテンツやネット端末の使い勝手の良さ

ネットをしやすい家の環境のせいであることが多いのです。

 

ですから、子どもにとってはわかっていたとしても

「したい」よりも「しなければならない」をコントロールすることは難しくなります。

しばしば子どもがネット依存になると

衝動性が高くガマンができない子に見えるようになります。

すると発達神経症をうたがって知能検査をうけさせようとか

医療にかけようという動きになっていきます。

 

そのような対応が一概にダメだとは言えませんが

まずは生活環境をみなおすべきでしょう。

 

では、どのように見直すかといえば

しなければならないことをしてから、したいことをする

こんな風にルールを設定し

するべきことが終わるまでは

端末に触れることができないようにすることです。

 

これはプリマックの原理を応用したものです。

プリマックの原理
行動の自発頻度に差があるとき、自発頻度の高い行動に従事する機会は自発頻度の低い行動を強化する好子として機能する。つまり、『よくやること』は、『あまりやらないこと』のご褒美になる

 

その際、注意したいのは高すぎるハードルを設定しないことです。

 

 

 

ペナルティは守れるものを

 

「するべきことを先にしてから、やりたいことをする」

にも通じることですが

約束を守れなかったときに、重すぎるペナルティを与えると

ルールを守ってくれなくなります。

 

ですから約束を守れなかったとしても

ちょうどいいくらいのペナルティである必要があります。

 

 

例えば、ゲームを終わりにする時間が22:00だとして

それを15分超えてしまったとします。

そうしたら、翌日は21:45までにするとか

二日連続で30分を超えてしまったら

三日目には60分短くする。

こんな風に、守れるペナルティを共有することです。

 

なお、ネットに関してはわかっていてもやめられないのが自然です。

言って聞かせたつもりでも守れないものなのです。

ですから、親が最後まで直接見て、守らせることが必要です。

 

ルールを守れたらご褒美をあげる

子どもがルールを守ってネットを使えているなら

ご褒美をあげましょう。

このご褒美は、特にルールを決めた初期には

きちんとあげることです。

そうしているうちにルールを守ることが当たり前になってきますので

ご褒美は徐々に減らしていけるようになります。

例えば、平日の利用時間が守れていたら

休日は平日よりも多めの時間、ネットを使わせてあげるのも

子どもにとってはご褒美になりますし

こうしたご褒美があることで制限を受け入れてくれやすくなります。

 

注意点として

「一度でもルール違反したらご褒美なし」のような

きついペナルティを与えるのはやめておきましょう。

 

子どもの反発も大きくなりますし

親も約束を徹底的に守らせることができなくなります。

子どもが小さなペナルティを引き受けられたら

近いうちにご褒美が期待できることを学んでもらいましょう。

 

 

 

ネットについて、子どもの気持ちを理解すべきこと

一度でも、ルールなしにネットの端末(スマホ・ゲームなど)を与えたら

そこからは子どもの世界はどんどん広がっていきます。

そして、親の知らないところで

色々な人とつながります。

そしてその人たちは子どもたちにとって

大切なものになっています。

しかし、そういう人たちとつながっているのは

ネット端末だけということもあります。

 

また繋がっているのが学校の友だちだったとしても

学校とはちがう関係性でつながっているのです。

 

どちらにしても

ネットでつながっていないとダメ!

 

だから端末を取り上げられるのは

子どもにとっては恐怖ですし

取り上げられられようものなら

必死で抵抗するでしょう。

 

 

こうした子どもの気持ちを理解しなければ

その後の親子関係もぎくしゃくするし

中途半端な対応をすることによって

子どものネット依存がひどくなることもあるのです。

まとめ

今回は手遅れになる前に考えておきたいネット利用のルール。

そのための4つのポイントをご紹介しました。

  • 優しく、ていねいに話をきり出す
  • 「したい」より「必要」が大切(プリマックの原理)
  • ペナルティは守れるものを
  • ルールを守れたらご褒美をあげましょう

インターネットはインフラとしてどんどん重要になっており

将来も使わないことはないでしょう。

むしろ、使わないことの方がナンセンスです。

でもハサミと同じように使い方をまちがえれば

ケガをすることもあります。

安全に使ってもらえるように

今回ご紹介したような原則をたたき台に

家族で話し合いが持てるようにしましょう。

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