【もっと早く知っていたかった】悩みの正体と付き合い方

マインドフルネス

こんにちは ツナカンです。

私はふだん公認心理師として仕事をしています。

またマインドフルネスを支援や実生活に活かしています。

日常生活の中で

なんで自分は変われないんだろう

落ち込んでしまうとなかなか抜け出せない

わかっているのに小さなことにこだわってしまう

こんなことはありませんか。

私自身も傷つくと

立ち直るまでに時間がかかる方です。

 

しかし,悩み方を変えることで不思議と

深刻さも変わってきます。

今回は 悩みの正体と付き合い方 についてご紹介します。

 

この記事を読むとこんなことがわかります。

1.悩みの正体
2.悩みの正体との付き合い方
3.悩み方を変えるとどうなるか
4.悩みの原因との付き合い方で注意したい点4つ

 

以前の私は悩みがあると

グチってばかりで変えることができなかったり

やけになって怒ったり

理想の自分から遠ざかってしまったり

そんな人生でした。

 

しかし,これからご紹介する考え方を知ってから

  • 悩みから行動へ
  • やけくそから反省へ
  • グチが減る

など悩み方が変わったのです。

 

悩みの正体を知り,付き合い方を変えるだけ

あきらめていた夢や理想の自分に向かって

行動し続けることができるようになってきます。

 

 

 

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悩みの正体

悩みの正体とは マインド と呼ばれるものです。

このマインドは

  • 未来を予測する
  • 他人と経験を共有(共感)する
  • 存在しないものがあるように思える
  • 人を操る
  • 過去の辛い出来事を再体験させる
  • 自分と他人を比べて批判して責める
  • 自分自身を絞めつける

こんな役割があります。

 

マインド自体は人が進化していくうえで

とても重要な存在であり

時に味方であり,時には敵にもなるのです。

 

マインドは自分自身でもあるので

存在しなくなることはありません。

このマインドについて少し掘り下げていきます。

 

 

その①:マインドの存在を確かめる

もしかしたら

本当にそんなものいるの?

と思うかもしれません。

ほとんどの人の中にマインドはいるはずです。

(正確に言えば,現象に名前を付けているということです)

 

ここで簡単なエクササイズをご紹介します。

試してみてください。

以下の内容を自分に向かって心の底から

自分に向かって言ってみてください。

そして,その時にどんな感じがするか確かめてください。

 

・私はやさしい人だ

 

・私はとてもやさしい人だ

 

・私はこの世でもっともやさしい人だ

 

・私は歴史上でもっともやさしい人だ

 

1つ目から2つ目くらいまでは

まぁそうかな

と思える人は少なくないでしょうが

3つ目から4つ目はいかがでしょうか。

心の底から

そうです!

と思えたでしょうか。

 

そうだとしたら,ちょっと危険です(笑)

おそらく,ほとんどの人が

そんなわけないじゃん!

という気持ちがわいてきたのではないでしょうか。

 

これは マインド があなたに向かって

「お前はそんな人間じゃない!」

と言ったからなのです。

フレーズを逆にして

私はひどい人間だ

にしてみても,おそらくほとんどの人に同じ反応が起きるでしょう

これがマインドの働きなのです。

 

 

その②:マインドはどこにでもいる

マインドから逃げることはできません。

ここで,また簡単なエクササイズをご紹介しますので

良ければ試してみてください。

以下の文を見てください

 

「ばい菌=見えない」

「右手>左手」

 

では,次の質問の答えは?

 

Q.右手と左手ではどちらが汚れていますか?

 

推測ですが,多くの人が

右手の方が汚れていると感じるのではないでしょうか。

 

しかしよく考えてもらうとわかりますが

ばい菌は誰も肉眼で見た人はいないでしょう。

また右手の方が汚れているという確証もありません。

さっきの「」の中の内容を変えるだけで

どんなものでも関係づけることができます。

 

例えば

「私=男」&「男=汚い」=「私は汚い」

とか

「うめぼし=酸っぱい」

「“め”がつくものは同じ特徴を持つ」

               ⇒ 「さめ・かめ は酸っぱい」

という反応が起きえるのです。

 

 

その③:マインド=言葉

実は,マインドとは言葉そのものなのです。

人はひとたび言葉を覚えると

反応をほぼ無限に広げていきます。

それは,誰かの気まぐれ

社会に求められて

運命のいたずら

そんなもので反応は決められてしまうのです。

 

 

悩みの正体との付き合い方

ここまで読んでいただいた方の中には

 

じゃあ,一生悩みから楽になる方法はないじゃん!

そう思う方もいるでしょう。

実際,その通りなのです。

でも,悩みがあっても問題ありません。

 

なぜなら

  • 悩むことからは逃げてもいいし逃げなくてもいい
  • 悩んでいても,自分の人生の価値は見つけられる
  • 悩んでいても行動することはできる

からです。

 

世の中は

悩みや不快なものはとりのぞくべき

という価値観であふれています。

 

悩むことは確かに気持ちの良いものではないし

できれば悩まずにすむ方がよさそうです。

だから,悩みを軽くしようとか

悩みをなくそうとあがき

その結果,悩みをうまく解消できればラッキーですが

解消できない時にはさらに苦しくなります。

 

では,悩みから解放されることをやめて

悩みをそのままにしておいてみたらどうなるのでしょうか。

 

ここで一つ,悩みをそのままにしておく

簡単なワークをご紹介します。

悩みが思いつかないという方は

自分の体の感覚(痛みやかゆみ等)

あるいは,過去の記憶・未来のイメージなどに意識を向けてみてください。

 

用意するもの 紙切れ・ペン・テーブル

用意するのが面倒であれば,イメージの中でやってもらっても構いません

 

① 3~5分程度静かに座ります

② 頭の中に思い浮かんだこと,感情が浮かび上がったら紙に書きます。

③ そしてテーブルの上に置きます。

 

これを終わりの時間まで繰り返します。

 

なんとなく,そのままにしておく感じが伝わったでしょうか。

この “そのままにしておく” のが

悩みの原因であるマインドとの付き合い方なのです。

 

今までにもいくつかのマインドフルネスワークを紹介してきました。

良ければご覧ください。

【誰でもできる】気持ちを落ち着けるセンタリング呼吸法
【どこでもできる】注意訓練法のやり方
【簡単解説】マインドフルネスはなぜ効果を持つのか【体験付き】
【簡単】だれでもできる瞑想法
【楽ちん】寝たまま呼吸瞑想

 

 

 

悩み方を変えるとどうなるか

読んでもらった方の中には

こんなことしたからってどうなるの?

と思う人もいるかもしれません。

 

実は,この方法はうつ病に効果があるとされる

心理療法のエッセンスなのです。

最近では,原因が特定できない体の痛みに効果がある

こともわかっています。

実際,私はベーチェット病という指定難病を患っています。

関節を中心に,毎日体中の痛みと付き合っています。

もし,この痛みを取り除くことにエネルギーを注ぐばかりで

行動しないとしたら私ができることは減るばかりでしょう。

 

しかし,痛みはあるけどできることはする

と思って行動をしているうちに,それが積み重なって

  • Blogの更新
  • 毎日の仕事
  • 毎日の筋トレ
  • 家事
  • 趣味
  • 積み立てNISA
  • ふるさと納税

などを新しく始めたり続けたりできています。

 

一方で減ったものもあります。

  • 体重
  • スマホをいじる時間
  • グチ&悪口
  • ゴロゴロしている時間
  • 迷う時間

また,今現在も新しいプロジェクトを考えているところです。

 

こんな風に,悩み方を変えることによって

人生を変えていくことができるようになっています。

自分にもできるのかなぁ…

私にはできそうにない

そんな風に思うかもしれませんが

悩む時間を減らして行動してみればわかります。

 

ここでよく聞かれるのは

え?じゃあ悩みは解決しないままでいいの?

 

結論は「問題ありません」です。

 

もちろん,現実的に解決しなければならない問題はあります。

改めてお伝えしたいのは行動しているうちに状況は変化するということです。

 

例えば

長い間不登校になっていたため勉強不足だったとします。

そこで多くのお子さんが

勉強をしていないから問題がとけず

勉強も嫌いになっています。

すると

勉強嫌い(悩み)を直さなければ勉強ができるようにならない

と考えてしまいがちです。

これでは永久に勉強をするようにはならないでしょう。

そうではなく,わからないところから始めてしまえば

勉強嫌いは少しずつ直ってくるのです。

 

 

悩みの原因との付き合い方で注意したい点4つ

悩みの原因との付き合い方でも

注意したい点があります。

それは以下の通りです。

 

 

その①:向き合っているつもりが埋もれる

しばしば過去の経験(トラウマ等)と向き合うことの重要性

があげられます。

もちろん,そうすることで解決できることもあります。

こうしたネガティブな思考や不快感と向き合っているつもりが

気を付けないと,こういう思考や感覚に巻き込まれて

行動ができなくなってしまうことがあります。

 

 

その②:すべての悩みと向き合おうとしてしまう

こういう考え方が良いと思うと

悩んだら全部やらなきゃ

と頑張りすぎてしまうことがあります。

 

また,他の人にもやらせてしまおうとしたり

同じようにできない人を批判してしまいたくなることもあります。

これに関しては, 悩みから逃げることがあっても良い

ということもあるのです。

人生の中で取り組んでみたいこと

人生の中で価値があると思えること

についてだけ取り組めばよいのです。

 

 

③ 悩まないようにしようとする

またこんな誤解もあります。

悩まないで行動すればいいんだ

そう考えると

悩んじゃいけないんだ
悩まないぞ

としようとしがちです。

 

これは余計に悩みを深めることになりますので

悩みながらも行動してみよう

というくらいで良いと思います。

 

 

④ 方向性がない

悩みの原因を理解し,付き合い方がわかったとして

自分をどんな風にしていくのか,という方向が定まらねば

どうして行動するのかがわかりません。

悩みに奪われていたエネルギーを

行動に回せるようになっても

どこに行けばよいのかわからなければ

さまよってしまいます。

ですから,自分の価値観や大切にしたいこと

を知ることが必要なのです。

 

 

まとめ

なりたいことをあきらめてきた

考え込んで行動するのをやめてしまった

変わりたいのに変われない

 

そんな方のために

今回は悩みの正体と付き合い方についてご紹介しました。

悩みの正体は言葉そのものであり,逃げることはできません。

ただし,悩むよりもなりたい自分のために行動することで

人生の質を上げることができます。

そのためにも自分がどんな人生を歩みたいかを考えることが必要です。

 

この記事が,少しでも人生を前に進めるための

お役に立てば幸いです。

 

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