子どものためのマインドフルネスでおさえておきたいこと

マインドフルネス

こんにちは ツナカンです。

公認心理師として

日々,マインドフルネスを心がけ
実際の支援に活かしています。

 

今回は子どものマインドフルネスについてです。

 

この記事はこんな方にオススメです

子どもとマインドフルネスをやりたい
※「子どもにマインドフルネスをやらせたい」は×

子どもにマインドフルネスを教えるためのポイントを知りたい

 

私は,虐待を経験した子どもたちに数年にわたってかかわり

マインドフルネスの教育的実践にとりくんでいます。

 

こうした経験の中から,押さえておくポイントをご紹介します。

 

 

 

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子どものためのマインドフルネスでおさえておきたいこと

私の経験のなかでは以下のようなポイントが考えられます。

注意集中を中心にする
子どもが楽しめる
子どもと一緒にやる
日常場面でやる

 

 

注意集中を中心に

マインドフルネスの定義として主に3つのポイントがあります。

  • 今この瞬間
  • 価値判断しない
  • 意図的な注意

 

「今この瞬間に注意を向けてみましょう。」

「価値判断せずにありのまま受け入れてみましょう。」

これは子どもに説明してもわってもらいにくいものです。

 

しかし,注意を何かに向けることは子どもでもできることです。

例えば

「今食べているものはどんな味がするでしょう?」

「今この部屋にはどんな音が聞こえているでしょう?」

「今この窓からどんなものが見えるでしょう?」

といった具合です。

きっと子どもたちは感じたままに報告してくれると思います。

 

注意集中体験をしているうちに

少しずつ他の二つを自然に体験するようになると思います。

 

 

子どもが楽しめる

子どもは大人以上に興味に左右されます。

 

ですから子どもが楽しいとか,嬉しいと思えるものである必要があります。

例えば,

・ゲーム性がある

・色々な味わいのあるものを味わう

 

こんなことが良いと思います。

 

一方で注意を要することもあります。

それが

・勝敗がつくものでないこと
・分量を限ること

です。

ゲーム性が強すぎると勝ち負けにこだわってしまいます。

つまり,勝ち負けという価値判断をしてしまいます。

分量が多いとダラダラしてきます。

 

オススメは

・ジェンガなどのバランス系のゲーム

・ちょっと高いおやつを少しだけ食べる

・音の言い当て

・スラックレール

等があります。

 

子どもと一緒にやる


多くの子どもは大人が一緒にやるってくれるのを喜びます。

美味しいものを一緒に食べたり
一緒に散歩をしたり
一緒にゲームをしたり

 

大人も共有することで,その子のことをより可愛く思えます。

 

マインドフルネスワークそのものよりも

マインドフルネスワークを通して

大人と子どもが仲良くなることが実は一番大切だったりします。

大人と一緒に体験したことだから

子どもにとってもマインドフルネスが楽しくなるのです。


ふと思い返してみると,

小さいころ大好きな大人と一緒に見た景色がずっと記憶に残ったりします

 

また中学生くらいになると坐禅が組めるようになるので

一緒に行ってみるのも思い出になると思います。
【坐禅に興味ある方必見】お寺の坐禅体験レポート
 

 

日常場面でやる

子どもにマインドフルネスを伝えたいがために

肩に力を入れると警戒されることがあります。

だから,日常の中にさりげなく組み込まれているのがベストだと思います。

短時間でシンプルなのが良いと思います。


近年,マインドフルネスとセルフコンパッション(自慈心)の関連が述べられています。

セルフコンパッションとは,自他の評価に関わりなく自分自身と向き合う姿勢のことです。

 

マインドフルネスを日常で行うことで,このような感覚を育み

厳しい競争社会の中でも生き抜く力になるのではないでしょうか。

 

 

マインドフルネスは子育てに役立つ

「マインドフルネスは育児における親の反応性/感応性を高めることができると考えられる」

とテネシー大学のロバート・ウォーラーらは述べています。

 

つまり

子どもの気持ちに親が敏感に反応できるようになり

気持ちが通い合いやすくなるということです。

マインドフルネスを

子育てのトレーニングに組み込んだ研究論文は

まだ多くないようですが

それでも

大人と子どもが一緒にマインドフルネス体験をすることは

とても重要なことだと思うのです。

 

 

 

注意点

マインドフルネスがいくら良いものであったとしても

むりやりやらされるものであってはなりません。


強制されたとたんに,こどもの意思の自由を失ってしまうからです。

 

私も子どもたちについしつこく勧めたくなるのですが

関係を悪くさせるどころか

マインドフルネス自体に嫌な印象を与えてしまいます。

 

ですから,大人が子どもの意思に合わせる必要があります。

うまく子どもの注意を引くとか,中断を許す必要があります。

 

 

 

まとめ

子どもとマインドフルネスを楽しむためのポイントについてご紹介しました。

子どもとマインドフルネスをやるにあたっては,私も沢山の失敗や挫折をしています。

それだけに追及する面白さもあります。

また子どもの施設でも積極的に取り入れている場所もあります。

まずは,短い時間でも子どもと楽しくマインドフルネスをしてみるのはいかがでしょうか。

 

参考文献
ローリー・A・グレコ,スティーブン・C・ヘイズ(2013)子どもと青少年のためのマインドフルネス&アクセプタンス.明石書店.

 

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