何度言っても変えられないスマホ・ネット・ゲーム依存への対応

子育て

こんにちは ツナカン です。

公認心理師として

不登校のお子さんや

子育てに悩む親御さん

学校の先生方の応援をしています。

 

 

子育てをしていると

何度も注意してるのに言うことを聞かない

という経験があると思います。

 

日常の中のできごとにも多々あるし

特に深刻なのが

ネット(YouTube等)・ゲーム

でしょう。
そして,そんな時に

何度も注意してるのに
全然変わらない!
うちの子は意志が弱い!

そんな風に考えてしまう親御さんは少なくありません。

 

また,そう考えると

躾がより厳しくなったり

最悪の場合,虐待になることもあります。

またお子さんも

 

いつも同じことばかり親は言う!

マジで親ウザい

 

どうせ自分はダメな子どもなんだ

などと考えるようになり

親子関係はどんどん悪くなっていきます。

 

そこで今回は

何度言っても変えられない子どものネット・ゲーム依存への対応

について解説します。

 

 

結論を一言でいうと

環境と結果を変える

とになります。

 

 

これを読んでいただければ

お子さんを怒ったり,叱りつけたり

お子さんの自信をなくさせてしまったり

することを減らすことができるようになります。

 

 

 

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【子どもも親も悪くない】何度言っても変われないスマホ・ネット・ゲーム依存への対応

言っても変れない子どもへの対応は

以下の通りです

  • 親が口うるさくなる理由
  • 子どもがおかれている環境・状況を観察する
  • ふさわしくないものを取り除き必要なものを用意する
  • 結果を観察する
  • いろいろと試す

この方法を見ると

子どもを実験台にするみたいで冷たい

そんな印象を受けるかもしれません。

 

しかし

今までのやり方とどっちが効果的か

を考えてもらえれば試す価値はあるはずです。

今までのやり方がうまくいかないのであれば

新しいやり方で無用な対立を減らしつつ

改善できるように試す必要があります。

 

 

 

親が口うるさくなる理由

よく親がクチを出しすぎるということがあります。

これは私が子どもの頃も経験したことですし

私自身も親の一人として

他人事ではないことです。

してはいけないと思いつつも

いつもうるさくなってしまうのには理由があります。

構図としては以下のようになります
(解釈の一例です)

結果的に

子どもは親に言われるストレスを回避するために

表面的につくろっているに過ぎないことになります。

 

人の癖として

ランダムでメリットが訪れる(時々子どもが言うことをきく)

ということがあるとやめにくくなります。

これを心理学では

間欠強化

と呼びます。

 

このように,一見効果がないように見えても

子どもが言うことを聞くという親にとってのご褒美が

不規則に与えられるから

うるさく注意するという行動がやめられないのです。

 

では子どもの側から見るとどのようになるのでしょう。

それは以下の通りです。

子どもからすると

反抗するか,勉強するそぶりを見せれば

親はどこかにいくという結果になっています。

 

こんなふうに見ると

これまでとはちがう方法を色々と試せるようになります。

ポイントは行動の前と後ろを変えることです。

 

前提となっている状況と

お子さんの行動の結果が変われば

お子さんの行動は変わるでしょう。

お子さんの心の持ちように注目するのではなく

物事の順序を見きわめることが重要 です。

 

 

余計なものを取り除く

何かをしなければならないとき

余計なものは取り除いておきましょう。

以下の写真を見て下さい

 

上と下、どちらのデスクの方が整っているでしょうか。

答えは明白でスマホがない方が

圧倒的に集中力が高まります。

スマホは目につくところにあるだけで

注意力をうばいます。

ですから,集中したいときには

スマホは目につくところに置くべきではありません。

 

これはわかりやすい例です。

スマホを取り除くということは

先ほどの図でいうと

最初の四角を操作すると言うことです。

 

 

 

結果を観察する

このように

お子さんの行動を変えられるように

働きかけても

お子さんにとって

結果がメリットになり続けていれば

お子さんの行動は変わらないし

デメリットになっていれば

別の行動になっていくでしょう。

もう一度先ほどの図を示します。

結果を見ると

親がどこかに行く

すると,またネット・ゲームができるのですから

子どもにとっては欲しい結果です。

ですから,その場をつくろって

親がどこかに行けばまたゲームを始めるでしょう。

そんな時には例えば以下のような方法もあります。

 

 

子どもにとって今までのように

得する要素が減ったり,なくなったりすれば

問題となる行動も減ります。

これは3番目の四角を操作する方法です。

 

 

いろいろと試す

これらは1つの例です。

しかし,こんなやり方をすることで

以下のようなメリットがあります。

  • 自分と子どもを責めることが減る
  • 苦労の中でも創意工夫を楽しめる

一度やってみたからといって

バッチリ決まることばかりではないでしょうし

同じ効果がいつまでも続くとは限りません。

 

しかし,こんなやり方をすれば

難しい問題となるようなことでも

創意工夫する楽しみが生まれるのではないでしょうか。

 

また何より,自分や子どもを責めることが減ります。

良くしたいはずなのに空回りして

どんどん結果が悪くなる・・・

そうなる前に別の方法を試すのが良いでしょう。

 

もちろん,人間は感情の動物ですから

冷静になれないこともあると思います。

 

そのために我々のような支援者が

気持ちを受け止めながら

支援に当たります。

 

 

 

意思の力を信じない前提を作る

決めたことができないと

 

気持ちが長続きしないのは意志が弱いから

覚悟が足りないから

 

という見方がしばしばされがちです。

しかし,スマホ・ネット・ゲームは

意思の力で立ち向かっても勝ち目はありません。

 

個人の意思の力に期待することで

余計にやる気をうばったり

関係が悪化したのでは

どんどん状況は悪くなります。

 

ですから,自己責任論を一度脇において

物事の流れを分析してみるというのも1つの方法です。

 

 

 

まとめ

親御さんもお子さんも責めない

ネット・ゲーム依存への対応

のアイデアをご紹介しました。

 

方法は以下の通りです。

  • 親が口うるさくなる理由
  • 子どもがおかれている環境・状況を観察する
  • ふさわしくないものを取り除き必要なものを用意する
  • 結果を観察する
  • いろいろと試す

これを読んで

「工夫してみよう」

とか,逆に

「まだよくわからない」

と思ったかも知れません。

しかし,違う行動をとることができれば

それまでとは違うことができる可能性もあります。

またこれはネット・ゲーム依存だけに限った話ではなく

子育てのあらゆる問題に適応することができます。

 

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