こんにちは
海サンポニスト ツナカンです。
最近、話題になっていて、またこのblogの柱の1つである
マインドフルネス
これについて言われるのが
マインドフルネスって宗教じみててあやしい
マインドフルネスって効果あるの?
そもそもマインドフルネスって何なのよ
そんな疑問をお持ちの方に向けて
マインドフルネスの効果について
私なりの考察をしてみたいと思います。
【怪しい?】マインドフルネスの「効果」について
初めに、マインドフルネスの効果にはさまざまものがあります。
以下に,ごくごく一部を紹介します。
マインドフルネス瞑想
非瞑想トレーニング群と比較して痛みが37%改善と87%の進歩。精神的苦痛では77%が改善(J.カバットジン),怒りの低減効果(平野・湯川 2013)
マインドフルリスニング
子育てで,母親が子どもに適切に反応する傾向を示す(Van.Ijzendoorn 1995)
マインドフルネスイーティング
外食する女性について、体重が減少・食事関連の自己効力感が増える。(Gayleら2013)
マインドフルネス歩行
プログラムを実施した人の生活の質と心理的ストレス症状の改善(M. Teutら2013)
実は同じマインドフルネスワークであっても
それぞれ方法も違えば、
シチュエーションやガイドの出し方に微妙に違っています。
それぞれの実践を単体で「~に効果がある」とは言いにくい状態だと思います。
ただ、どうやら心に良い影響がありそうです。
しかし注意しなければいけないことがあります。
それは,この後示すとおり
効果を求めたとたんマインドフルネスではなくなってしまう
ということです。
だから,効果よりも先に
試しにやってみたら,なんだか良さそう
という感じが大切なのです。
マインドフルネスとは
これについても実践家や研究者,宗教によっても微妙な違いがあります。
ここでは
日本マインドフルネス学会 https://mindfulness.jp.net/
の定義をご紹介します。
国内でのマインドフルネス研究では
これが標準的な捉え方と考えても良いでしょう。
これを見ると,先に述べた
効果を求めるとマインドフルではなくなってしまう
の意味がわかると思います。
つまり,初めから効果を求めると言うことは
評価であり,心を捕らわれてしまうことになる
ということなのです。
また効果を求めるから
うまくできない
うまくできる
という評価に捕らわれてしまうのです。
マインドフルネスを例えると
ではマインドフルネスをどう捉えたら良いのでしょうか。
食材は上手に料理すれば美味しくなりますが
へたに料理してしまえば,まずくなるし,
酷いときには材料も時間も無駄にさえなってしまう
だから
料理する前に食材の純粋な味を味わってみる
それと同じように,
今という瞬間をできるだけ濁りなく味わうというわけです。
ところが,人間の心は意思とは無関係に
先入観や不安や後悔などで勝手に味付けをしてしまう。
だからいつの間にか人生本来の味を忘れてしまう。
そのためにマインドフルネスには
今,この瞬間をできる限り純粋に味わう
という方向性があるのではないでしょうか。
マインドフルネスが怪しまれる理由
そもそもマインドフルネスとは
仏教・東洋思想の,アメリカからの逆輸入です。
現在までの過程で
瞑想を取り入れたオウムのようなカルト教団による事件があり
瞑想的実践を行うマインドフルネスには
怪しいイメージがつきまとうのではないでしょうか。
実際,マインドフルネス学会でも
宗教色を取り払うことは無理だろうと言われていました。
だからこそ
科学的見地から実践と研究が必要であると言うことでした。
まとめ
今回は,マインドフルネスの効果について私なりに考察してみました。
知的ファッションとしてマインドフルネスが流行っているきらいがあります。
しかし入り口は知的ファッションでも良いと考えています。
ただし,私の記事を含めてネットの情報だけに偏らず
時々は論文や書籍を読んでみることが良いと思います。
それから,
野菜にうまみの他に苦みやえぐみなどがあるのと同じように
マインドフルな時間にも気分が良いときもあります。
それらもありのまま味わうことが人生を充実させるコツだと思います。
効果よりも, マインドフルな時間を楽しみましょう。
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