【めったに会えない】スクールソーシャルワーカーとは

不登校支援

こんにちは ツナカン です。

公認心理師として

不登校のお子さんや

子育てに悩む親御さん

学校の先生方

の応援をしています。

 

お子さんが学校で何らかの問題を抱えたとき

相談するのは担任の先生,養護教諭

それからスクールカウンセラーだと思います。

 

最近では,それ以外に

スクールソーシャルワーカー(以下SSW)

という専門職も配置されました。

 

ではSSWとはどんな人なのでしょうか。

それがわからないと
何を相談しても良いのかわからないのではないでしょうか。

 

先に結論を言うと

SSWは 福祉の立場から子どもや保護者を支援する人

です。

 

そう聞いてもピンとこない謎多い職種だと思います。

今回はそんなSSWについてご紹介します。

 

この記事はこんな方にオススメです

スクールソーシャルワーカーってどんな人?
どんな相談に乗ってくれるの?

 

心じゃなくて生活のことで
相談に乗ってくれる人はいないの?

 

この記事を読むことで

まだあまり縁のないSSWのことを知ることができます。

 

 

 

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スクールソーシャルワーカーとは


スクールソーシャルワーカーは近年配置された専門職です。

まだまだ馴染みがうすい専門職だと思います。

 

私は仕事がらSSWと一緒に仕事をすることもあるのですが

学校の先生でもよくわかっている人は少ないでしょう。

 

 

 

どんな資格を持っているのか

SSWになる人はどんな人なのかは以下の通りです。


当初は教員免許を持つ人がほとんどでしたが

徐々に国家資格である社会福祉士が増えて

現在では過半数を占めています。

 

福祉的な仕事ですから社会福祉士が増えるのは

当然のことでしょう。

また心理系の資格を持っている人がいます。

こうしたことからスクールカウンセラー(以下SC)を

兼務している人もいます。

 

 

SSWの給料

SCと同じように非常勤職員で

時給3000円

です。

 

SCは時給3500円,もしくは5000円ですので

それと比較すると安いです。

 

予算の上限は決まっていますので

上限いっぱいまで使い切ればそれ以上の収入はありません。

これはSCと同じです。

 

 

SSWはどのくらいの学校にいるのか

 

SSWがどのくらいの学校にいるのか(配置と呼びます)は以下の通りです。

表を見てもらえるとわかるとおり

現在では2600人強の配置人数です。

 

しかし実際の配置の仕方を見ると

1回あたり3時間の勤務を年間5~12回

ですので

重点校配置されているSC以上に出会うのがむずかしいのです。

 

ドラ○エだったらメタル○ング並のレア度です。

ほとんどの子ども・親が一生涯会えない専門職です。

 

 

 

これからのSSW

 


画像では見にくいのですが

SSWの活用のための予算は

令和2年度 18億600万円

令和3年度 19億7300万円

と増額要求されています。

 

SCと比べると半分以下の額ではありますが

約10%程度,増額要求がされています。

SC同様に期末手当(ボーナス)が明記されていますが

待遇的にはそれほど変わらないでしょう。

 

いじめ・不登校対策

虐待対策

の二点で対象校を増やす目的があり

これもSCと同様です。

 

SCと違う点はまだまだ配置をすすめている段階ですので

役割が大きくなるというより定着を進めていく段階です。

 

 

SSWの課題

 

文部科学省からこのような通達が出ています。

 

つまり

 

学校はSSWがちゃんと使えていないので

活躍できるようにしなさい

 

そんな指示が出ているのです。

 

 

こうした課題は

困っている人を幅広く支援するソーシャルワークの特性上

やむをえないものでもあります。

 

こうしたことから

国際ソーシャルワーク連盟では

2014年に定義の見直しを行っています。

社会的な変革と開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進する。社会正義、人権、集団的責任、多様性の尊重は、ソーシャルワークにとって中心的なものである。ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学、および先住民の知に基づき、ソーシャルワークは、人々や組織が生活の課題に取り組みウェルビーイングを向上させるよう関わる。

 

 

文部科学省で定めるSSWの仕事

文部科学省ではSSWの職務内容について以下のようにあげています。

しかし先にあげたように

非常に希にしか学校にいないのです。

学校側の立場を想像すれば

時々しか来ない人材はどんなに優秀であっても学校としては

何を任せて良いかわからないはずです。

 

また,SSWからも

「たまにしか来ないのにどんな仕事をしてよいのかわからない」

という声を聞きます。

 

ところで私が勤務する教育支援センター(適応指導教室)には

市が採用した常勤のSSWがいます。

これは全国的にも非常に珍しいケースです。

(待遇も県のものとは異なる)

 

SSW自体がまだ新しい職種であるため

手探りの中での活動ではあります。

それでも

  • 不登校生徒の家庭訪問
  • 福祉機関や課との連絡・連携
  • 地域の会議
  • 適応指導教室の補助

など,常勤とて勤務していることで

仕事の幅は広がっています。

いずれは他からの信頼も高まるでしょう。

 

 

 

まとめ

今回は学校でお子さんが問題を抱えたときに

一緒に考える新しい専門職である

スクールソーシャルワーカー

について解説しました。

 

スクールソーシャルワーカーは

  • 社会福祉士資格保持者が過半数
  • 給料は高単価低収入
  • 重点配置でSC以上に希にしか学校にいない
  • 今後は徐々に定着していく
  • SSWの活用にはまだ課題がある

 

生活の相談や家庭訪問など

福祉的なニーズがある時には

ぜひ相談してみてください。

 

 

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