【解決しません】HSP/Cは不登校の理由にならないワケ

不登校支援

こんにちは ツナカンです。

 

ふだんは心理師として

 

不登校の子

 

子育てに悩む親ごさん

 

学校の先生の応援をしています。

 

近ごろ、不登校や登校しぶりについて

 

こんな風に話す親ごさんが増えています。

 

 

うちの子はHSCだから学校が辛いんです。

 

 

わたしはHSPだから子どももHSCなんです。だから…

 

こうした考え方は

 

まったく科学的ではありません

 

つまり、不登校の説明としてはナットクできるようなものでもないし

 

むしろ不登校や登校しぶりを解決するのを

 

かえってむずかしくしてしまいます。

 

今回は

 

「HSP/Cだから」で、不登校は解決できない!

 

について解説します。

 

この記事をよんでもらうことで

 

こんなことがわかります。

 

  • HSP/Cと不登校は別で考えるべき
  • HSP/Cとは環境に対する敏感さの程度を指しているにすぎない
  • ちまたのHSP/Cには危険な匂いがプンプン

 

なお、今回の記事は

 

HSP/Cの研究者である

 

創価大学 飯村周平先生

 

の講演を参考にしています。

 

参考
⼤阪府臨床⼼理⼠会主催 第5回公開講座
「あなたのしらないHSPのせかい」 飯村周平

 

 

 

 

 

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【解決しません】HSP/Cは不登校の理由にならないワケ

 

不登校や登校しぶりになったのを

 

HSP/Cのせいだとすると

 

出口の見えない迷路に入りこむことになります。

なぜなら…

 

HSP/Cは特性を説明しているのにすぎず

 

解決策を示してはいないからです。

 

 

本にはいろいろと~がオススメって書いてあるじゃん!

 

と思うかもしれませんが

 

それは不登校の解決策ではありません。

 

それに、この後に説明しますが

 

かならずしも、みんなに通じるものではないからです。

 

たとえば

 

家にノラネコが住みついてしまったとします。

 

そこで

 

「あの猫は、ミケネコだよ」

 

「あの猫は、すぐにひっかくよ」

 

「あの猫は、メスだよ」

 

というようなもので

 

この中には、まったく具体的な解決方法はありません。

仮にミケネコだったとしても

 

ごく一部が三色で、ほとんど二色のネコもいます。

 

また、近づき方や、人によってひっかく回数もちがうかもしれません。

 

メスだと言った人は、遠くから見てそう思ったのかもしれません。

 

さらにHSP/Cのむずかしいところは

 

  • だれかからよく観察されて証明されているのではない
  • 主観で、自分自身や他人をカテゴライズしている

 

ようするに

 

自分で自分を決めつけている

 

ということが多いのです。

話はややそれてしまいましたが

 

いくら本人の感覚や、親から見た感想を述べても

 

増えていくのは解決策ではなく、特徴の羅列だけです。

 

ですから

 

 

不登校(登校しぶり)になったのはHSP/Cが原因だ!

 

と言っても本当の解決にはつながりません。

 

 

 

 

科学的なHSP/Cとは

 

最初にお伝えしておくと

 

『HSP気質』

 

という言葉の使い方は科学的に正しくありません

 

科学的ということは

 

再現性や客観性がある…

 

もっとわかりやすくいえば

 

同じ条件が整えば、だれがやっても同じになる

 

ということになります。

HSPを理解するためには

 

環境感受性

 

ということを知る必要があります。

 

環境感受性とは、ポジティブだろうとネガティブだろうと

 

環境からの影響のうけやすさを表すことを指します。

この環境感受性はだれにでもあって、

 

 

わたしはHSPなの

 

 

ボクはHSPじゃないです。

 

というように使うものではありません。

 

HSPではない人にも環境感受性はあるのです。

 

つまりHSPは程度の差であって

 

HSPかそうでないかを切り分ける基準はないのです。

 

とにかくHSPとは

 

環境に応じて、その人がどのくらい変化しやすいか

 

をさしているに過ぎないのです。

 

多くの人たちを集めて、実験をし、データをとって

 

その中から、特に感受性が高い人たちのことを

 

HSPと呼ぶことがあります。

 

しかし、くりかえしになりますが

 

「あなたはHSPですから特別です」

 

というニュアンスで使うべきものではなく

 

人同士を比べるために使うのです。

 

実際の研究では

 

この感受性は”平均的”な人が一番多い。

 

さらに、感受性が高い人たちのうちの何%をHSPとするかは

 

研究者や研究内容によってちがうこともあるし

 

ラベルをはらないことさえあります。

 

 

 

HSP/Cの注意点

 

世の中にまん延する科学的でないHSP…

 

その中にはカンチガイが、色がついたりしています。

 

そこでHSP/Cについて注意したい点を

 

以下にまとめておきます。

 

 

 

「HSPが遺伝する!?」

HSPが遺伝するという意見もあるようです。

 

しかし

 

親の感受性が高いからと言って

 

子どもにそのまま引き継がれるわけではありません

 

環境に対する敏感さ(環境感受性)は

 

遺伝によるものと

 

環境によるものとでは

 

それぞれ50%とされています。

 

またこれについても詳しくはわかっていないところもあります。

健康に生まれた子であっても

 

ストレスがかかったときには病気になりやすいこともあるし

 

不健康な環境で育ったのに

 

ストレスがかかるような場面でも

 

問題なくのりこえてしまうこともあります。

 

むしろ

 

小さいころの環境が、良くても悪くても、環境に対する感受性は高くなる

 

のです。

 

ですから、いちがいに

 

親の感受性が高いからといって

 

子どもにも遺伝すると考えるのはまちがいです。

 

 

 

 

質問にどれくらい当てはまるかでHSPかどうかがわかる!?

よく、HSPの本に

 

この質問に~個、当てはまればHSPです

 

というようなチェックリストが記されていますが

 

あれは科学的な根拠として十分ではありません。

 

すぐれた臨床家が感覚的に作ったものである可能性が高いです。

 

それが全てまちがいだとは言いませんが

 

一人の人の感覚というのは

 

よく見るとズレているということはよくあるのです。

 

たとえ、それがすぐれた臨床家だとしても。

 

ネットや本に出てくるようなHSP尺度は

 

研究で使われていないものなので

 

なにを計測しているのか実はわっていません

研究で使われている尺度は他にあり、

 

「~点以上あったらHSPです」というような使い方はしません

 

あくまでも環境に対する感受性を比べるのに使うだけです。

 

さらに自分で思ったように回答するようなチェックリストは

 

科学的な正しさを証明するには限界がありますので

 

真にうけるべきではありません。

 

自分が思っているのとはちがう自分を見失う…

 

つまり自分自身の可能性をせばめてしまうからです。

 

 

 

 

医者がHSP/Cをみとめる場合

 

 

お医者さんでもHSP/Cの診断をしている人がいるじゃないですか。

 

お医者さんが言うんだったらまちがいないでしょう!?

 

という方、まぁまぁ、ちょっとお待ちください…。

 

ここにも問題があります。

 

  • HSP/Cは診断の基準とされるものではない
  • 医者は患者からきいた情報から推察しているだけなので基本的に情報不足

 

 

 

じゃあなんでお医者さんのなかにHSP/Cをみとめている人がいるの?

 

こんなギモンを持つかもしれません。

 

あくまでも、わたしの推測ですが

  • もうかる
  • 所見として個人的にうけいれている
  • 患者の主張を尊重している

と思われます。

 

一つ目だとすれば

 

空前のHSP/Cブームによって

 

社会的な地位の高い人が本を出版すれば

 

注目されやすいし

 

保険診療外のカウンセリングにつなぐこともできます。

 

二つ目であれば、あくまでも個人的な判断です。

 

今の時点では医学的な根拠ではありませんが

 

将来、なんらかの医学的なメリットがあると考えて

 

なにかにチャレンジされようと

 

しているのかもしれません。

 

三つ目であれば、本意ではないけれど

 

患者さんとの信頼関係をつくるために

 

あえて主張をうけいれているのかもしれません。

 

 

 

HSP/Cカウンセラーなら気持ちがわかる!?

 

ここまで読んでいただいた方は

 

ご理解いただけたと思いますが

 

今広まっているHSP/Cにはさまざまな課題があります。

 

そんなさなかに、『HSP/Cカウンセラー』なるものが

 

出てきています。

 

カウンセラーを生業としているものとして

 

これには疑念をもたないわけにはいきません。

くわしいことまでは調べていませんが
(お金をとられてしまうので)

 

HSP/Cカウンセラーの資格を取るのに

 

数日の研修ですむようなものが多いようです。

 

これはハッキリとリスクが大きいと言えます。

 

そういった資格をとる方はまだしも

 

そういったカウンセラーのカウンセリングを受ける方の

 

時間と、お金のコストに見合うものが

 

返ってくる可能性は低いでしょう。

緊急事態のとき、情報をえるために

 

あなたは何をたよりますか?

 

TVやラジオ、YouTubeいろいろありますが

 

どこかの個人や知らない団体のニュースを

 

一番たよりにしますか?

 

多くの人は民法やNHKのニュースを見るのではないでしょうか。

 

HSP/Cだって、生きにくさというピンチなのに

 

こと、心のこととなると

 

公的な機関や国家資格・学会の資格よりも

 

民間の資格に走ってしまいがちです。

 

HSP/C系カウンセラー資格は

 

セラピーという看板をかかげて

 

時流にのった商売である可能性が高いのです。

ですから、生きづらさを感じたなら

 

公認心理師や、臨床心理士など

 

国家資格や学会資格をもつカウンセラーを

 

たよる方が良いでしょう。

 

それらの資格にも課題がないわけではありませんが

 

科学的な根拠にもとづいた心理的ケアを志して

 

ずっと腕をみがき続けてきている人たちが多くいるはずです。

 

 

 

 

HSP/Cだから精神病になりやすい!?

 

HSP/Cと、精神疾患や発達障害との

 

関連性についての研究はほとんどありません。

そもそも感覚に対する過敏さと

 

精神疾患や発達障害は

 

研究の土台がちがっているからです。

 

たとえるなら

 

サトウはサトウキビからできる甘味料

 

ハチミツはハチが作る栄養価

 

食べればどちらも甘さを感じるかもしれませんが

 

含まれている成分はちがいます。

 

また、お菓子作りや料理でも使い分けるでしょう。

 

HSP/Cと、精神疾患や発達障害を

 

いっしょくたにしてしまう傾向があります。

 

似ている部分はあるし

 

似ているように見えるかもしれませんが

 

そもそもの土台がちがうものを

 

関連づけてしまうと目的とはちがったところに

 

着地してしまうかもしれません。

 

 

 

まとめ

 

今回は

  • HSP/Cと不登校は別問題
  • 科学的なHSP/C
  • HSP/Cのあやうさ

 

についてお伝えしました。

 

人は困っているときに

 

なんらかの答えを求めるものです。

 

そして、それが的を射ていると思うと

 

確信にしてしまうものです。

 

また、その確信はよくもわるくも

 

頭をかたくさせてしまうのです。

 

人生を楽にする答えよりも

 

少しずつでも現実が変わっていく

 

手応えをたよりに生きることをオススメします。

 

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