【自分でできるようになる】やる気を引き出す声かけ4つのポイント

不登校支援

こんにちは ツナカンです。

 

公認心理師として

 

不登校のお子さん

 

子育てに悩む親ごさん

 

学校の先生を

 

応援しています。

 

 

気がつけば夏休みも終りに近づいています。

 

すると心配なのは不登校です。

 

不登校になりやすい時期というのは

 

公式に報告されてはいないのですが

 

わたしの経験では

 

  • ゴールデンウイークあけ
  • 夏休みあけ
  • 冬休み明け

 

この3つの時期です。

 

不登校でなくても、夏休み明けは

 

子どもにとっては気分が落ちこむ時期です。

 

それにともなって、親ごさんの心配も高まります。

 

そんなとき

 

 

子どものやる気をひきだせたらいいのになぁ…

と考えるのではないでしょうか。

 

そこで今回は

 

子どものやる気を引き出す声かけ

 

をテーマに

 

おすすめの方法をご紹介します。

 

 

 

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【自分でできるようになる】やる気を引き出す声かけ4つのポイント

 

まず方法よりも先に、心得てほしいのは

 

子どものやる気を引き出すには

 

  • 子どもといっしょにやる
  • 子どもの気もちを受け入れる
  • 思いやりをもつ
  • 子どもが元々もっている力を引き出す

 

というスタンスです。

テクニックだけ覚えれば良いわけではありません。

 

テクニックがどら焼きの皮だとすれば

 

向き合うスタンスは、あんこのようなものです。

 

二学期のスタートに向けて

 

おいしい ”やる気のどら焼き“ を作っていきましょう!

(たとえがおかしい?)

 

 

 

 

ひらかれた質問

 

“ひらかれた質問“とは

 

  • いつ?
  • どこ?
  • だれ?
  • なに?
  • どう?
  • なに?

 

を使ってきく方法です。

これを使うことで

 

子どもの自由な考えや気もちを知ることができます。

 

たとえば…

  • 「いつやろうか?」
  • 「どこでやろうか?」
  • 「どんな風だったらできる?」
  • 「だれとやろうか?」

 

といった具合です。

 

しかし、といつめるような聞き方にならないように

 

よく注意しなければならないことが二つあります。

  • 語尾を下げること
  • 質問をしすぎない

です。

 

語尾を上げると、問いつめるような印象を与えます

 

 

 

「いつやるの?」

 

この質問、語尾を上げるパターンと

 

下げるパターンを、つぶやいてみて下さい。

 

印象のちがいを実感できるはずです。

 

また質問をしすぎると問いつめられる感じが強くなりますので

 

多くても3つまでにしましょう。

 

こんな風にしながらオープンクエスチョンを使えば

 

子どもの自由な気もちや考えをきくことができます。

 

 

 

 

前向きな行動を言葉にする

 

人は、子どもにかぎらず

 

「今のままでいたい」 という気もちと

 

「変わりたい」 という気もちの

 

両方があります。

でも、変わりたい気もちの方を言葉にしてあげることで

 

より前向きに行動しやすくなります。

 

多くの場合、子どもであっても

 

苦しみをのりこえた経験をしているからです。

 

 

もう夏休みも終わりか…

 

宿題やってないや。

 

やらなきゃいけないのはわかってるけど

 

なかなか手につかないんだよな…。

 

 

こんな時には

 

 

やろうという気もちがあるんだね。

 

今まで、めんどうでも

 

なんとかやれたことだってあると思うけど

 

そんなときはどんな風に

 

気もちをたてなおしたんだっけ?

 

 

こんな風に聞いてみます。

 

すると、子どもにとっては

 

 

自分はのりこえて来られたんだ!

 

と気づいて

 

やる気をとりもどすきっかけをえることができます。

 

子どもはもう自分で解決できる方法を知っているのです。

 

 

 

聞き返す

 

聞き返しでは

 

 

子どもが話したことの裏にある感情や考えを強調して伝えかえす方法です。

 

そうすると

 

 

自分の気もちがわかってもらえた

 

と思うと同時に

 

 

自分がしようとしていることがわかった

 

そんな気もちにさせてくれます。

 

たとえば

 

 

学校に行く気がしない。行きたくない。

 

 

そこまで強く思うってことは

 

もしかしたら、その分だけ

 

『自分は行かなきゃいけない』と

 

思っていることなのかと思うんだけど…

 

どうかな?

 

 

という感じです。

 

ちょっとむずかしいと感じるかもしれませんが

 

こんなやりとりができると

 

子どもにとっては

 

自分をわかってもらえる感じが高まるでしょう。

 

 

 

短くまとめる

 

子どもから聞いた話を短くまとめるのも

 

子どもの信頼を高めるのに良い方法です。

すると

 

いろいろと考えていたことが整理されて

 

次のステップについて自然と

 

考えやすくなっていくからです。

 

 

学校に行きたくない。

 

だって朝は早く起きなきゃいけないし

 

一日学校にいてもつまらない。

 

友だちからイヤなことを言われるし

 

授業も意味がわからない。

 

なんで学校に行かなきゃいけないのかわからない。

 

先生に相談したってムダ。

 

スクールカウンセラーのところにも行きたくない。

 

もう学校に行きたくない。

 

 

もう学校のことを考えるといろいろと

 

イヤなことばっかり思い浮かぶんだね。

 

そして相談してもムダだって思ってる。

 

 

たとえば、こんな風に返すことができるでしょう。

 

聞いたことを全て言いかえるのは大変だし

 

逆に、バカにしていると思われることもあります。

 

こんな風に聞いた話をコンパクトに

 

ていねいにまとめてあげると

 

安心して話をしてくれるようになるでしょう。

 

 

 

 

やる気が高まる会話の例

 

 

ずっと学校行っていないし、友だちと会うのが何だか怖い。

 

仲良くしてくれる友だちはいるけど

 

なにを話していいかわからないから

 

友だちが話しかけてくれるまで待ってる。

 

自分が学校に行ってない間も

 

みんな休みの日も遊んでるらしいし

 

とり残されちゃった感じがする。

 

 

 

どこからが友だちって呼んでいいの…

 

結局、自分は一人なんだなって。

 

ネットの人とはけっこう話せるけど、学校だと怖い。

 

だから、二学期からもやっぱり学校に行けそうにないな。

 

 

 

学校だと一人に感じちゃうから行きたくないんだね

<短くまとめる>

 

 

でも、話をしてくれたってことは、もしかしたら

 

 

学校に行けるようになりたいって思いがあるからなのかな?

<肯定的な行動を言葉にする&聞き返し>

 

 

友だちと、自分から話せたときってどんな風にしてきた?

<開かれた質問>

 

 

 

こんな風に話を進めていくと

 

子どものやる気を引き出して

 

どんな風にすればいいのか作戦を立てやすくなるでしょう。

 

 

 

 

まとめ

 

今回も動機づけ面接法の中から

 

子どものやる気を引き出す声かけについて

 

ご紹介しました。

 

くりかえしますが、このノウハウは

 

どら焼きの皮のようなものです。

 

  • 子どもといっしょにやる
  • 子どもの気もちを受け入れる
  • 思いやりをもつ
  • 子どものもっている力を引き出す

 

これらをふまえながら

 

ていねいな声かけをしてみて下さい。

また、急に全部のテクニックができるようにはなりません。

 

少しずつでいいので失敗しながら

 

身につけていくのが良いでしょう。

 

そのスタンスこそが、お子さんを励ますのです。

 

子どものやる気を引き出す声かけを

 

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