【危険】選んではいけないマインドフルネスのポイント4つ

マインドフルネス

こんにちは ツナカンです。

 

生活の充実と,心の支援のために

 

マインドフルネスをつかっています。

 

最近は日本でもマインドフルネスは

 

だいぶなじみが出てきました。

 

 

やったことはないけど,聞いたことある

 

という人も少なくありません。

 

世界のマインドフルネスアプリの市場規模は

 

2020年に4億110万米ドルから

 

2021~2027年の間に48.2%まで拡大し

 

2027年までに64億7,850万米ドル

 

の市場評価に達すると予想されています。

Univ Datos Market Insaights調べ
https://univdatos.com/report/mindfulness-meditation-apps-market/

 

 

しかし,広く知られる分だけ

 

まちがえて理解されたり

 

マインドフルネスを口実に

 

お金もうけのネタにされることも増えています。

 

このように商業科されたマインドフルネスのことを

 

スピリチュアルキャピタリズム

 

と呼びます。

 

 

 

なので,今回は

 

気をつけるべき“マインドフルネス”

 

について解説します。

 

 

 

この記事を読んでいただければ

 

正しいマインドフルネスと

 

お金もうけのマインドフルネスのちがい

 

を知ることができます。

 

また,人生をより良くするための

 

時間とお金の使い方ができるようになります。

 

 

  • 倫理性があいまいなマインドフルネス
  • 個人のストレス解消のためのマインドフルネス
  • 社会に無関心なマインドフルネス

 

 

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【危険】選んではいけないマインドフルネスのポイント4つ

この場合の

 

「倫理性」をシンプルに言うと

 

おもいやり

 

です。

 

おもいやりのないマインドフルネスとは

 

以下のようなものです。

  • ストレス解消
  • 辛さを和らげる
  • 能力の向上
  • ファッション

マインドフルネスというと

 

瞑想を思い浮かべる人も

 

多いと思いますが

 

実はヨガなども含まれます。

 

 

 

①「ストレス解消」

マインドフルネスは

 

ストレス解消が目的なのではなく

 

ストレスもふくめて

 

今のこの瞬間をありのままに受け入れること

 

が目的です。

 

結果的にストレスが解消されたと感じるだけで

 

ストレス解消が目的になってしまうのは

 

本末転倒なのです。

下手をすれば

 

ストレスが解消されないことだってあるのです。

 

 

 

ですから

 

ストレスの解消や,減らすことを目的といた

 

マインドフルネスは注意した方がよいでしょう。

 

 

 

②「辛さを和らげる」

まるでマインドフルネスをすると

 

心が強くなるかのようにうたう

 

マインドフルネスもあります。

 

マインドフルネスは

 

日々のつみかさねの中で

 

少しずつ変化をしていくものです。

 

イベントやワークショップに参加しただけで

 

心が強くなることはありません。

 

また,心そのものが強くなるのではなく

 

自分の考え方が変わることによって

 

ストレスの受け方が変わるだけでの話です。

ブッダは

 

「生老病死」という苦しみからは逃れられない

 

と唱えています。

ですから

 

「心が強くなる」「ストレスに強くなる」

 

ということを全面にアピールするマインドフルネスは

 

注意をしましょう。

 

 

 

③「能力向上のため」

マインドフルネスによって

 

集中力が向上するといわれています。

 

しかし,これも必ずしもいいことばかりだとは言えません。

 

他人の気持ちがわからない人が

 

まちがえたマインドフルネスを覚えると

 

より冷酷になるというデータもあるのです。

これは,マインドフルネスを

 

単なる注意集中のためのトレーニングとして

 

とらえてしまったためです。

 

ですから,注意力などの能力の向上や

 

開発を目的としたマインドフルネスは

 

気をつけるべきです。

 

 

 

④「社会に無関心なマインドフルネス」

環境(会社や地域)の問題なのに

 

マインドフルネスによって

 

個人の感じ方の問題にすりかえられてしまう

 

ということが起きています。

 

このように

 

スピリチュアルな考え方やエクササイズなどで

 

未解決・未処理の課題などを避ける傾向のことを

スピリチュアルバイパッシング

 

と呼びます。

 

アメリカでは

 

黒人が白人の中でマインドフルネスをしていたところ

 

バッシングをされた人がいました。

 

それに対して

 

「注意を自分に向けて」

 

と促されて,社会的差別を自分の感じ方のせいに

 

されたケースもあったようです。

また今回のコロナ禍においても

 

清掃や,介助,看護など

 

生活に必要なことをする職業である

 

“エッセンシャルワーカー”は低賃金だそうです。

 

こうした状況は日本でも同じですが

 

マインドフルネスではこうした職業の方の

 

現状をかえることはできません。

 

実際,アメリカでマインドフルネスを享受できるのは

  • 白人
  • 富裕層の女性
  • 大学卒

が大多数と

 

かなりかたよりがあります。

マインドフルネスよりも先に

 

このような社会の問題や

 

ストレスフルな環境を改善すべきなのです。

 

まちがえたところに種をまいても

 

花は咲かないでしょうし

 

下手をすれば,ゆがんだ植物が育ちかねません。

とにかく,マインドフルネスの前に

 

今いる環境が健全な場所なのをたしかめましょう。

 

また,マインドフルネスを提供する人が

 

こうした見方を持っていないのであれば

 

あまり質の高いマインドフルネスだとは言えません。

 

 

 

⑤「ファッション」

マインドフルネスがはやるにつれて

 

 

マインドフルネスやってるとオシャレだよね

 

という世俗化も進みました。

 

知的ファッションだとも言えます。

 

ヨガをネットで検索すれば

 

なぜか海や渓谷など

 

景色の良い場所とワンセットになっています。

このような場所で瞑想をすることはふつうありえません。

 

わざわざ行く必要もありません。家でもできることです。

 

せっかく日本に住んでいるのですから

 

あまり宗教色を毛嫌いしないで

 

お寺に坐禅しにいくのも良いでしょう。

 

知的なファッションではなく

 

“坐禅” を学ぶことができます。

 

 

 

偽物でないマインドフルネスとは

偽物でないマインドフルネスにあるのは

 

自分への思いやりです。

 

先ほど,倫理観を思いやりと表現しましたが

 

他人に対する思いやりはもちろんですが

 

マインドフルネスで,はぐくむべきは

 

自分への思いやりなのです。

 

そのため,今マインドフルネスで注目されているのが

コンパッション という概念です。

 

本来,“正しい禅”では

 

他人,それから自分への思いやりが

 

そなわったものでした。

 

しかし,禅の考え方を伝えるうえで

 

できるだけ西洋人の

 

モノサシに合うようにするために

 

必要なものまでそぎおとしてしまったのです。

もともと仏教でとなえられてきた

 

智慧(ちえ)や,倫理などの宗教的な部分を

 

そぎおとしてしまった反動とも言えます。

 

とにかく,今は新たに

 

コンパッションという考え方が

 

注目されています。

 

 

 

よい指導者のポイント

良いマインドフルネスの指導者のポイントは

 

次のようなものが考えられます

  • 理論に裏づけられている
  • 指導技術がある
  • リスク対処ができる
  • 指導法を開発できる
  • フォローアップがある
  • コンパッション(慈しむ気持ち)がある
  • 自分の苦しみに心を開いている
  • 参加者の気づきを深めるグループが作れる
  • 社会的な使命感を持っている
  • 参加メンバーの使命感や持っている力を引き出してくれる

 

こう見ると

 

かなり要件が厳しいですし

 

なかなかそういう人を見つけるのは

 

大変なことだと思います。

 

単に,参加者が心地よいだけではなく

 

臨機応変であることや

 

自分にも他人にも,広くやさしい気持ちを持っている

 

ということが求められます。

正直なところ

 

わたしだって自信はありません。

 

しかし,心理職の多くはこれに近い訓練をしています。

 

自分が不十分であることや

 

自分自身も痛みを抱えている

 

一人の人間であることを自覚するように

 

トレーニングをしつづけることが義務とされている仕事です。

 

もし興味を持ったら,ためしに相談してみる…

 

それから決めてもよいでしょう。

 

 

 

 

まとめ

 

今回は

 

選んではいけないマインドフルネスのポイント

 

ご紹介しました。

 

仏教では

 

智慧(ちえ)を実践していくことによって

自ずと慈悲(じひ)がついてくる。

 

とされています。

 

“正しく”修行して

 

他人と自分をもっと好きになれる力を身につけたいものです。

 

 

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以下のリンクからおよせください。

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参考
・第8回 日本マインドフルネス学会大会
・池埜 聡, 内田 範子(2019)マインドフルネスの多様性に呼応する指導者養成の 課題 : UCLA Training in Mindfulness Facilitation (TMF) の経験を踏まえて.Human Welfare : HW,巻11号1,55-69.

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